広告表示された人のうち、内容を読む人は何%? 【インターネット広告に関する調査】

ECのミカタ編集部

【インターネット広告に関する調査】直近1年間に広告表示された人のうち、内容を読む人は34%。表示された際に「広告を閉じた」「広告を間違えてクリックした」が各5割強、「広告をクリックした」が2割強

マイボイスコム株式会社(以下:マイボイスコム)は、6回目となる「インターネット広告」に関するインターネット調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査対象:MyVoiceのアンケートモニター
◆調査方法:インターネット調査
◆調査時期:2024年3月1日~5日
◆回答者数:9405名

◆出典元:インターネット広告に関するアンケート調査(第6回)(マイボイスコム株式会社)

広告の内容を読む人は約3割

直近1年間に、インターネット利用時に表示されたインターネット広告の種類は「画面端に表示される画像の広告(バナー広告)」が77.2%、「画面端に表示される動画の広告(動画広告)」「コンテンツや記事の間に表示される広告」は各6割弱となり、過去調査と比べて「画面全体に表示される」が増加傾向。

また、直近1年間にインターネット広告が表示された人のうち、広告の内容を読む人は「だいたい読む」「内容やタイミングなどによっては、読むこともある」を合わせて34%。年代としては、男性10・20代でやや高い傾向が見受けられる。

印象に残る、興味のある内容は読まれる傾向

直近1年間にインターネット広告が表示された人に、内容を読んだ広告や広告の種類をヒアリング。内容を読んだ広告は(複数回答)「興味がある商品・サービス・企業等」が41.8%となった。また、10・20代では「印象に残る」、男性10・20代では「知っている企業・店舗や商品」が高くなる傾向に。

また、インターネット広告が表示された際に行ったことは(複数回答)「広告を閉じた」「インターネット広告を、間違えてクリックした」が広告表示者の各5割強、「インターネット広告をクリックした(意図的に)」が22.6%となっている。

過去調査と比べて「広告を閉じた」「その広告が表示されたWebサイト・アプリを見るのをやめた」が増加傾向。「インターネット広告を、間違えてクリックした」は女性や若年層で高く、女性10~40代では各60%台となっている。

「消せない広告、閉じにくい広告」は特に不快に感じられる

インターネット広告で不快に感じるものについては(複数回答)「消せない広告、閉じにくい広告」が49.1%、「画面全体に表示される」「興味がない・関係ない内容の広告」「別画面やポップアップで自動的に表示される」も各40%台となる。

特に「YouTube等の動画サイトの、スキップできない動画広告」は、10・20代で比率が高くなっています。

また、インターネット広告でネガティブ・不快に感じるものの具体例は以下回答が並んだ。

◆何度も繰り返し同じ広告が流れると不快に感じる。(男性24歳)
◆消そうとしてもバッテンマークが小さかったり、途中で急に広告が降りてきて間違って押してしまう時に嫌な気持ちになる。(女性21歳)
◆スマホのギガ数の契約が少ないのに勝手に動画を見せられること。(男性61歳)
◆終わりまでの時間を示される表示が正しくなく、大幅に長かった時にはスポンサーに不誠実さを感じる。(男性70歳)
◆お金をかけていそうな広告であればあるほど不快感が増す。(女性49歳)


調査回数を重ねるごとに、インターネット広告を読むユーザーが減少していることがうかがえる。インターネット広告を打ち出す場合は、ユーザーが自然に読めるもの、不快に感じないものなど様々な配慮が必要になるだろう。本調査内容を今後の施策検討に活かしてほしい。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事