ショッピージャパンが越境ECの失敗経験に関する実態調査を実施 「商品選定の失敗」「マーケティング施策の失敗」が上位に
Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社(以下:ショッピージャパン)は、越境ECでの失敗経験のある企業の経営者・役員を対象に、越境ECの失敗経験に関する実態調査を実施した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査概要:越境ECの失敗経験に関する実態調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2024年3月26日〜27日
◆有効回答:越境ECでの失敗経験のある企業の経営者・役員100名
◆出典元:越境ECの失敗経験に関する実態調査(Shopee Japan)
「商品選定の失敗」「マーケティング施策の失敗」などの失敗が並ぶ
「越境ECの失敗について教えてください」と質問したところ「商品選定の失敗」が40.0%、「マーケティング施策の失敗」が36.0%、「価格設定の失敗」が32.0%という回答が上位に並んだ。
また「Q1で回答した以外に、あなたが会社で経験した越境ECの失敗があれば、自由に教えてください」については、以下のような回答が得られた。
◆拡販ルートがない(53歳)
◆価格の差異がありすぎたこと(60歳)
◆法的整備の知識が乏しかった(41歳)
◆地域にあるローカルルールへの配慮不足(61歳)
◆商圏を理解せずに価格を設定してしまったこと(59歳)
約半数が「サービス開始から3カ月未満」に失敗
「越境ECの失敗を経験した時期」については「サービス開始から1~3カ月未満」が26.0%、「サービス立ち上げ直後」が23.0%、「サービス開始から3カ月~半年未満」が22.0%という回答に。
約半数が「サービス開始から3カ月未満」に失敗している状況が明らかとなった。
「越境ECの失敗の原因」についても様々な回答が並ぶ。「認知度獲得」「価格競争」「文化理解」「ニーズ」「言語力」など様々な要因が絡んでいる事実がうかがえるだろう。
半数以上が「市場調査を通じた適切な価格設定」を重視
「越境ECの失敗を踏まえ、今後越境ECに取り組む際に重要だと感じることを教えてください」と質問したところ「市場調査を通じた適切な価格設定」が55.0%、「現地市場のニーズ・文化に合わせたマーケティング戦略」が45.0%、「ターゲット市場の文化・消費者ニーズへの深い理解」が38.0%という回答が上位に並んだ。
本調査によって、越境ECの失敗事例とその原因が明らかになったといえる。越境ECへの参入には多数の課題があるが、現地市場に合わせたマーケティング戦略や現地の言語・文化・法律などの違いに合わせたサポートサービスを上手に利用することが成功の近道といえるはずだ。今後の施策検討に本調査内容を活かしてほしい。