日本国内でのAlipay決済額は前年比164%増加 2024年の労働節期間における観光支出データを発表

ECのミカタ編集部

2024年中国労働節、Alipayを通じたアウトバウンド決済が前年比77%増、インバウンド決済は同700%と急増

アントインターナショナルは2024年5月8日、中国における2024年の労働節(別名:労働者の日、メーデー)の連休期間における、アウトバウンドとインバウンドのデータを発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

日本国内でのAlipay決済額は前年比164%増

アウトバウンドは2023年と比較して、Alipayユーザーによる連休最初の2日間の決済数は77%も増加。総決済額は10%の上昇を記録した。

「香港特別行政区」「日本」「マカオ特別行政区」「韓国」「米国」「タイ」は、中国人旅行者のトップ旅行先として目立ったという。

中でも日本は、中国人観光客にとって魅力的な旅行先として選ばれており、日本国内でのAlipayを通じた決済額は前年比164%増を記録するなど、大幅に急増した。

また、二酸化炭素排出量を意識した旅行が新たなトレンドとなっており、Alipayもライドシェアや公共交通機関などユーザーが利用可能な旅先での移動方法を提供。香港では、公共交通機関の決済数が前年比63%増加することに繋がった。

インバウンドによる決済額は前年比700%と大幅に増加

インバウンドでは、海外旅行者が中国本土のさまざまな加盟店で、国際カードに対応したAlipayアカウントを使用。決済額は前年比700%と大幅に増加した。

4月には中国の黄山観光協会がAlipayと提携し「海外旅行者向けの観光スポット」を労働節の連休に先駆けて開始。この取り組みによって、世界遺産の黄山を訪れる世界中の旅行者が「カード」「モバイル決済」「現金」を含む便利な支払いオプションを利用できるように。また、ショッピング割引券の獲得、16言語での旅行ガイドや便利情報の確認も可能となった。

労働者の日に向けたキャンペーンも展開

2024年の労働者の日の祝日に向けてAlipayは、世界の加盟店と手を組んで、中国人観光客を誘致する広範なキャンペーンを展開した。

さらに、Alipay+が提供する国境を越えたデジタル支払いとデジタル化技術のソリューションによって、70以上の国と地域にわたる800万以上の加盟店でシームレスな支払いを行うことが可能に。Alipayアプリの使い慣れたインターフェイスからアクセスできるため、中国旅行社は現金を持ち歩いたり、通貨を両替したりする手間を省くことができる。

8000万以上の企業と10億人を超える消費者をつなぐ架け橋として、デジタル社会の発展をけん引するAlipay。今後も決済手段の中心としてその存在感を増し続けることが想定されるだろう。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事