LINEヤフー株式会社（以下：LINEヤフー）が運営する、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」は全国の高校生を対象に、今年流行りそうだと思う言葉やその理由などを調査、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
◆調査対象：日本全国の高校1年生～3年生の男女
◆実施時期：2024年4月10日～12日
◆有効回収数：980サンプル
※性別年齢構成比を市場にあわせてウェイトバック。
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100％にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある。
◆出典元：高校生が2024年に流行りそうだと思う流行語TOPは「それガーチャー！ほんまゴメンやで」 （LINEリサーチ）

「それガーチャー！ほんまゴメンやで」が全体トップに

高校生が考える「今年いちばん流行りそうな言葉」について、自由記述形式で回答（2024年4月時点）。全体の1位は「それガチ?ほんとごめん」という意味である「それガーチャー！」「ガーチャー」などを含めた「それガーチャー！ほんまゴメンやで」が8.4％とトップに。

上位には昨年と異なる顔ぶれがランクインし、昨年のランキングで全体1位だった「それな」は、今年は2.8％と2位になった。全体4位の「猫ミーム」は、猫ミームに関連する「HAPPY HAPPY HAPPY」「チピチピチャパチャパ」「べろべろべろ」も含めると3.7％で2位に入る。

男女別のランキングではそれぞれで違いが表れた。

女子高校生の1位は、「それガーチャー！ほんまゴメンやで」が16.3％と、圧倒的に高い割合。2位には昨年1位だった「それな」、続く3位は「猫ミーム」で、「猫ミーム素材」も含めると4.6％となり2位同率となる。

男子高校生の1位は4.2％で「厳しいって」、2位は「危機感持った方がいい」が3.6％と続き、昨年2位だった「草」は4位という結果になった。

メッセージ、DM時に意識することトップは「返信をせかさない」

流行語とは別に、高校生がふだん誰かとLINEのメッセージや、Instagram・XのDMなどの「メッセージやDM」でやり取りするときに、やっている・意識していることについてヒアリング。

全体の1位は「返信をせかさない」で46％。2位以降は「文末に句読点『。』をつけない」「短文でやり取り（長文を避ける）」も4割超で続いた。

それぞれの理由については、以下のような内容が並ぶ。

◆（返信をせかさないのは）相手が返信したいと思ったタイミングでしてほしいから（高3男子）
◆せかすと、相手との人間関係が悪化する恐れがあるため（高2女子）
◆「。」をつけるとやり取りの内容が雑談でも堅苦しい感じになってしまうから。目上の人とのやり取りではちゃんと「。」はつけます（高3女子）
◆短文などでお互いが見やすいようにしようと思っているから（高1女子）
◆長文はめんどくさい人と思われそうだから（高2女子）

メッセージのやり取りをする際、相手に不快感や威圧感を与えないため、さまざまな配慮をしていることがわかるだろう。

本調査では流れの早いトレンドの移り変わりと、高校生のテキストコミュニケーションに関する意識が明らかになった。若年層に対する訴求は最新の流行意識に加えて、不快感を与えないメッセージなどが重要になるかもしれない。本調査内容を今後の施策検討に活かして欲しい。