転売目的の不正商品購入を防ぐ CATSら3社合同でツール「BUY-X」をリリース

ECのミカタ編集部

転売目的の不正コンバージョンを事前にブロックする新ツール:「BUY-X」が提供開始!

CATS株式会社(以下:CATS)は2024年6月10日、不正転売を目的とした商品購入を事前にブロックできる「BUY-X」をリリースした。

不正購入を根本から遮断

昨今、不正転売の手法はますます組織的になっている。特に、リーダー格の人物がLINEグループなどを通じて、低価格での商品購入が可能なウェブページを共有。各転売者がそのリンクから商品を購入する手法が一般的となりつつある。

「BUY-X」は、事前に登録されたリファラー情報(※1)と、ユーザーが実際に訪れたページの情報を照合。本来であればクリックIDが付与されている状態で流入すべきLPに、クリックIDを持たない状態で流入することで情報の不一致が判明する仕組みである。

一致しないユーザーはモニター価格での購入が可能なページから別のページへ自動的にリダイレクトされる。そのため、不正転売のためにリーダー格の人物が商品ページを各人に共有し、購入を試みる行為を根本から遮断し、不正購入を防ぐことが可能だ。

※1:広告媒体の種類や記事のランディングページURLなど

※画像元:CATS株式会社

アフィリエイト施策における懸念を排除する

アフィリエイト事業において、不正転売は避けて通れない大きな問題である。

企業側は定期購入への転換を想定し、初回限定の価格を設定している。そのため、定期購入の意図を一切持たない初回価格購入は、定期購入への転換率に大きな悪影響を及ぼしてしまう。

結果として広告主は広告出稿量を減少させざるを得ない状況に追い込まれてしまうだろう。特に、初回購入を促すアフィリエイト施策では、この問題によって施策の実施自体が困難になりつつある。

こうした重要課題に対処するためCATSと株式会社トップキャスト、株式会社グラッドワン3社合同で、不正転売を防止するためのツール開発に着手。アフィリエイト事業を実際に運営する2社の貴重な意見を取り入れ、多くの機能要件について議論を重ねた結果、市場のニーズに応える、実用的で効果的な不正転売防止ツールに仕上がった。

「転売目的の不正商品購入」の事前ブロックは、不正転売排除に繋がる大きな一手になることが期待される。「BUY-X」の活躍による、今後の影響に注目したい。


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