2024年7月、女性の越境消費トレンドは? ハー・ストーリィ調査

ECのミカタ編集部

買い物のグローバル化が加速中!日本にないデザインや体験を求める女性たちの「越境消費」は中国・韓国が圧勝

女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィ(以下:ハー・ストーリィ)は、法人クラブ会報誌「HERSTORY REVIEW」の7月号トレンドレポートを発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2024年4月24日~4月29日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:15歳以上の女性638人
◆調査会社:株式会社ハー・ストーリィ
◆協力:一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会
◆出典元:「HERSTORY REVIEW」の7月号トレンドレポート(株式会社ハー・ストーリィ)

中国製品が最も購入される

「直近1年以内に海外製品を購入しましたか」と質問したところ、単身者では、若年層ほど海外製品を購入する傾向が強く、中堅シングルやベテランシングルになるにつれて購入しない人が増加した。

若年層は新しいものや洗練されたデザインのものを求める一方、中高年層は実用性や信頼性に不安を感じ、子育て世帯では乳幼児期の子どもがいるため、安全性が保障されないものや壊れやすいものを避ける傾向があるようだ。

また「直近1年以内に購入した海外商品の購入した国を」については、 23カテゴリ中「中国」は11カテゴリで1位を獲得。ファッション、インテリア、キッズ・ベビー、セルフケア・日用品というカテゴリにおいて人気が高くなった。

一方、「韓国」は6カテゴリで1位、8カテゴリで2位となり、コスメや食、エンタメに人気が集まった。

SNSや身近な人から情報収集

「 海外商品の情報はどこで見ている」という質問については、以下のような回答が並んだ。

◆InstagramやLINEを主に利用。コスメはクチコミサイトを参考にし、実際にお店で試してから買います。(15~24歳単身者女性 クラスター:プレ社会人層)
◆友人のクチコミやInstagramがメイン。トレンドや新しいものに敏感な月1で会う友達がいて、新しい情報を教えてくれます。(既婚/40~64歳の夫婦二人の家庭の女性 クラスター:ミドル夫婦層)


また「これから買いたい海外所品」については、サプリメント(25~44歳/既婚・第一子0~6歳のママ クラスター:乳・幼児期ママ層)や、海外のアルコール飲料や韓国の食材(既婚/既婚・第一子16歳以上のママで64歳以下の女性 クラスター:青年・成人期ママ層)といった回答が並んだ。

非日常感や多様性を求めて海外商品を購入

ハー・ストーリィは本調査の中で、女性消費者は、以下のような異なるニーズに応じて購入経路を選ぶと指摘する。

◆店員に相談しながら購入し、自分に合った商品を確認したい
◆子どもがいるため、自宅でゆっくりと商品を選びたい
◆新作や多様な商品を見て決めたい
◆重たいものは自宅に届けて欲しい
◆商品の品質や性能を手に取って確かめたい


こうしたニーズに応じて、ネット通販とリアル店舗をうまく組み合わせることが重要。オムニチャネル戦略を活用し、ネットとリアルをシームレスに連携させた最適な購入体験の提供することが求められるという。

ハー・ストーリィは「女性たちは、非日常感や多様性を求めて海外商品を購入しています。中国や韓国をはじめとする世界中のトレンド情報やクチコミを、SNSを通じて即座に入手し、それが購入のきっかけとなっています」と述べる。

女性顧客をメインターゲットにする場合、口コミなどを販促ツールとして活用しつつ、顧客行動を理解したマーケティング戦略が重要となるだろう。本調査内容を今後の施策検討に活かしてみてはいかがだろうか。


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