Amazonタイムセールの注意点は?出品条件・価格・期間など【出品者向けに解説】

ECのミカタ マーケティング部

Amazonタイムセールの注意点は?出品条件・価格・期間など【出品者向けに解説】

Amazonタイムセールは、商品の売上アップや認知度向上を目指す出品者にとって、魅力的なセールイベントです。

本記事では、タイムセールを検討している方や、売上を増やすための施策を模索中の方に向け、タイムセールの種類や概要、参加する際の注意点をまとめました。商品の出品条件、価格、期間についてもわかりやすく説明しています。

なお、この記事では2024年6月時点の情報を掲載しています。

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Amazonのタイムセールとは?種類やそれぞれの違い

Amazonのタイムセールは、期間限定の割引価格で商品を販売できるセールイベントです。

タイムセール商品は特設ページにて紹介されるため、ユーザーに注目されやすく、商品の認知度向上や売上の増加に役立ちます。主なタイムセールは、以下のとおりです。

  1. 特選タイムセール
  2. 数量限定タイムセール
  3. おすすめタイムセール

それぞれの特徴を理解したうえで、戦略的に活用しましょう。

特選タイムセール

特選タイムセールとは、Amazonから招待メールが届いた出品者が参加できるタイムセールです。選定基準は明らかにされていませんが、人気、アカウントの評価、どちらも高い商品が選ばれやすいようです。

セール対象となるのは1日最大5商品までですが、24時間限定のため、ほかの割引商品に埋もれにくいことが特徴といえます。

また、ほかのタイムセールに比べると、最低割引率が25%以上と高く設定されているため、注目度も高く、出品者にとっても大きなビジネスチャンスといえるでしょう。

数量限定タイムセール

数量限定タイムセールとは、決まった個数を割引価格で販売するタイムセールです。

Amazonでの開催はほぼ毎日で、購入する側には、ひとりにつき1つという制限が設けられています。販売時間はは短いですが、限られた個数のみ割引価格で購入できるという点でユーザーの購入意欲を高められる仕様になっています。

参考:数量限定タイムセール|Amazonカスタマーサービス

おすすめタイムセール

おすすめタイムセールは、「7日間タイムセール」とも呼ばれています。文字どおり、7日にわたって割引価格で商品を販売するタイムセールです。

特選タイムセール、数量限定タイムセールと異なり、セール期間の長さが特徴で、実施方法によっては、大きな成果を得られる可能性があります。

ただし、途中で売り切れが起こらないように在庫管理をしなければなりませんし、利益率を加味した適切な割引価格設定を考えることも必要です。

Amazonタイムセールの注意点 1)参加条件・出品商品

Amazonのタイムセールに参加するにあたっては、注意すべきポイントがいくつかあります。はじめに、最初のハードルとなる参加条件や出品商品に焦点をあてて説明しましょう。

タイムセールへの参加条件

Amazonタイムセールに参加するためには、出品者が特定の条件を満たす必要があります。その条件は、以下のとおりです。

  • 大口出品者であること
  • 全体的な評価が星3.5以上であること

出品対象商品となる条件

出品対象となる商品にも、条件があります。具体例として、タイムセールに共通する条件は以下のとおりです。

  • Amazonでの販売履歴があり、星3.0以上の評価を獲得していること
  • Amazonプライムの対象商品であること(FBAを利用していること)
  • 新品であること
  • 制限対象商品、不快感や嫌悪感を与える商品カテゴリーでないこと(電子タバコ、アダルト商品、医薬品など)

なお、タイムセールの種類、国や時期によって出品条件が異なる場合があるため、詳細はAmazonタイムセールの公式情報を確認してください。

また、公表されている情報以外にもAmazon内部の基準があり、条件を満たしているにもかかわらず申請ができない場合もあるようです。出品可能な商品は、Amazonセラーセントラルの「広告 > タイムセール > 新しいタイムセールを作成する」から確認しておきましょう。

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Amazonタイムセールの注意点 2)価格(値段)

続いて、価格に関するAmazonタイムセールの注意点です。

手数料を加味した価格設定

特選タイムセールは手数料無料で参加できますが、数量限定タイムセール、おすすめタイムセールでは、参加手数料が発生します。通常時であるか大型セール期間であるかによって金額が異なるため、事前に確認したうえで、割引価格を設定することが大切です。

割引率が高ければユーザーの関心を引きやすく、購入の可能性も高くなるでしょう。とはいえ、売れるほど赤字になってしまうようでは意味がありません。価格設定は、バランスを見極めておこないましょう。

比較対象価格を基準に割引後の価格が決定する

タイムセール価格は元の価格(比較対象価格)と比較されるため、元の価格が適正であることも重要です。基本的には、メーカーや卸売業者が明示している価格(メーカー希望小売価格)や、広く顧客に告知している価格が参考価格となります。

そのほか、過去の価格から元の価格が自動計算される場合もあります。注意したいのは、過去価格は、商品に対して顧客が支払った90日間の中間価格に基づいて決まることです。頻繁に価格変更をしてしまうと、タイムセールに出品する際、安い価格からさらに割引をしなくてはいけないという可能性も出てきます。

日ごろから価格の透明性を確保し、ユーザーに対して適切な価格で販売をおこなうようにしましょう。

セール参加申請後の価格変更ができない

タイムセールの参加申請中やタイムセール開催中は、価格変更ができません。価格変更ができる機能はありますが、審査のやり直しや参加取り消しというリスクが伴います。無理のない割引率にするなど、申請前に熟慮したうえで適切な価格を設定しましょう。

Amazonタイムセールの注意点 3)時間・期間

時間・期間に関するタイムセールの注意点を紹介します。

タイムセールに参加するタイミングで成果が違う

タイムセールに参加すると、商品へのアクセスが増え、購入率が高くなります。そして売上が上がると、Amazon SEOにも影響します。そのため、参加のタイミングは戦略的に決めることがポイントです。

例えば、数量限定セールは期間や販売数量が限定されているため、購入検討者を後押しする効果が期待できます。一方で、おすすめタイムセールは7日間にわたって開催されるため、多くのユーザーにリーチできます。

また、プライムデーやブラックフライデーなど、Amazonの大規模イベントに合わせてタイムセールに参加すると、通常のタイムセールよりも大きな売上を狙うこともできます。

数量限定タイムセールは細かい日時指定ができない

短時間で開催される数量限定タイムセールは、出品者の立場でいうと、アクセスが多い時間帯に実施したいものです。

しかし、タイムセールを開催したい週の指定はできても、細かい日時は指定できません。決定するのは、Amazon側です。

決定した日時は、遅くとも開催の1週間前にはセラーセントラルで確認できます。決定した日時に不都合がある場合は、参加を取り消すことも可能です。

ただし、出品条件にマッチする商品は日々更新されるため、改めて申請した場合、対象商品ではなくなっている可能性もあります。

以上、Amazonのタイムセールに参加する場合の注意点を3つの観点から紹介しました。

タイムセールに参加できる出品者や商品の条件が細かく定められていること、戦略的に価格や期間設定をおこなう必要があるなど、自身でタイムセールを効果的に活用することは難しいと感じた方もいるかもしれません。

その場合は、EC運営の専門家に委託することも検討してみましょう。Amazonコンサルや運用代行会社に相談することで課題がクリアされ、結果的に売上を改善できる可能性もあります。

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【FAQ】Amazonタイムセールに関するよくある質問

前述した注意点以外にも、タイムセールに参加するにあたって確認しておきたいことがあります。FAQ形式で紹介します。

タイムセールに参加すると露出が増えるのはなぜですか?

Amazonのトップページに、「タイムセール」ページへの導線が設置されるからです。お得に買い物ができるタイムセールページをこまめにチェックしているユーザーも多くいます。そのため、商品へのアクセス数が増えるという流れです。

また、タイムセールに参加している商品には、検索結果ページにも「タイムセール」バッジがつきます。参考価格と割引後の価格が並記され、お得感も伝わりやすい仕様です。そのため、検索結果ページからのクリック率が高くなることも理由の1つといえるでしょう。

売上アップ以外にタイムセール参加のメリットはありますか?

商品の売上には、検索上位に表示されることも影響しています。

タイムセール後には検索上位に表示される可能性が高まるため、セール前よりもセール後のほうが、アクセス数が増えることも少なくありません。そのため、売上が継続的に増える効果が期待できることは、メリットといえるでしょう。

また、お得に買い物ができたことで、顧客満足度が高くなり、高評価のレビューが付きやすくなります。タイムセールに参加してレビュー数の増加やレビュー評価の向上につながることも、メリットといえるでしょう。

タイムセールを有効活用するためのコツはありますか?

タイムセールに参加するだけでもメリットはありますが、さらにじょうずに活用するために、広告で露出を強化することも1つの方法です。

タイムセール実施期間中はもちろんのこと、セール開始の数週間前から広告を運用します。広告経由で商品が売れれば検索順位がアップし、タイムセール時には、さらなる流入が見込めます。また、広告経由で商品をみつけてもらい、「ほしいものリスト」に追加してもらうことが、タイムセールでの購入につながる場合も考えられるでしょう。

商品の露出を増やしたい場合は、「Amazonスポンサープロダクト広告」が有用です。

タイムセールの運用が不安な方は、Amazonコンサルにご相談を

Amazonタイムセールは、出品者にとって売上を増やすために有効な手段です。一方で、参加条件の確認や価格設定の最適化、効果的な期間設定など、考えなければならないことも多々あります。

タイムセールの効果を最大限に引き出すためには、広告活用や魅力的な商品ページの作成といった販促施策も必要になるでしょう。

Amazonタイムセールの運用には、専門的な知識、施策実施に向けた時間やリソースが必要といっても過言ではないかもしれません。そう考えると、Amazonタイムセールに参加する際は、Amazonコンサルティングサービスを利用することもの1つの方法です。

ECのミカタでは、自社に合ったコンサルティング会社を見つけるサービスをご提供しています。コンシェルジュが要望を把握し、ショップ運営の課題を考慮しながら最適なパートナーをご紹介するというサービスです。また、無料で利用できます。

Amazonのタイムセール活用を検討している方、AmazonでのEC運営にお悩みの方は、ぜひECのミカタを利用して、専門家に相談してみてくださいね。

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