意識しているポイント経済圏トップは楽天 “活用しているポイント”でも楽天が1位 MMD研究所調査

星野新【MIKATA編集部】

MMDLabo株式会社の運営するMMD研究所が「2024年7月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」を行い、その結果を発表した。定点的に行われている同調査だが、今回はVポイントとTポイントが2024年4月に統合されてから初の調査結果となる。

“活用している共通ポイント”1位は楽天、次点にPayPay

18歳~69歳の男女25000人を対象に、現在活用している共通ポイントと、その中で最も活用している共通ポイントを聞いたところ、現在活用している共通ポイントは「楽天ポイント」が59.5%で最多、次いで「PayPayポイント(41.0%)」、「Vポイント(40.3%)」、「Pontaポイント(40.2%)」となった(複数回答)。一方、最も活用している共通ポイントに対する答えでも「楽天ポイント」が33.7%でトップ。次いで「PayPayポイント(14.5%)」、「dポイント(14.2%)」となった。

“最も意識しているポイント経済圏”でも楽天がトップ

同じく、経済圏を意識しているかの問いには、「意識している」が61.5%、「意識していない」が38.5%。ポイント経済圏別でみると、「意識している」割合が多いのは楽天経済圏で43.9%と最も多かった。また、ポイント経済圏を意識していると答えた15371人を対象に、最も意識しているポイント経済圏を聞いたところ同じく「楽天経済圏」が43.3%と最多だった。

“経済圏を意識し始めたきっかけ”が示す各経済圏の特性

では、ユーザーはどんな使いみちを想定して各経済圏の共通ポイントをためているのだろうか。調査ではポイント経済圏メイン利用者2500人を対象に、共通ポイントを使ったりためたりするために“メインで利用しているポイント経済圏を意識し始めたきっかけ”も質問。6つの中で「ECサイト」が1位だったのは楽天経済圏のみ(29.0%)。PayPay経済圏は「QR・バーコード決済」、Vポイント経済圏では「ポイントカード」となるなど、それぞれの特性が数字として表れた。

競争が激化するポイント経済圏のシェア争い。それぞれのグループがシナジーを打ち出してユーザーの囲い込みを図っている状況であり、モールをはじめとするECサイトにおいてもポイント還元は非常に重要な施策。編集部では各経済圏の動向を引き続き追っていきたい。

調査概要

「2024年7月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」
◆調査期間:2024年7月5日~7月8日
◆有効回答:<予備調査>25000人 ※人口構成比に合わせて回収 <本調査>2500人
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:<予備調査>18歳~69歳の男女 <本調査>ポイント経済圏メイン利用者 ※ドコモ経済圏(n=500)、au経済圏(n=500)、PayPay経済圏(n=500)、楽天経済圏(n=500)、イオン経済圏(n=250)、Vポイント経済圏(n=250)
◆設問数 :<予備調査>13問 <本調査>9問
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある
◆出典:MMD研究所「2024年7月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」