観葉植物・花のEC「アンドプランツ」、3億円の資金調達を実施
観葉植物と花のEC「アンドプランツ」を運営する株式会社Domuz(以下:Domuz)は2024年7月24日、総額3億円の資金調達を実施したことを公表した。
花卉産業全体のDX推進に取り組む
今回調達した資金をもとに、以下2つの事業を中心とした花卉産業全体のDX推進に取り組むとしている。
◆観葉植物と花のEC「アンドプランツ」
現在の主軸事業である本事業はサービス開始から3年で商品展開数、売上ともに大きく拡大。パーソナル植物診断機能、AR機能といった植物を暮らしに取り入れたくなる機能を展開してきた。一方、未だEC化が進まない花卉産業領域において、オンラインで植物や花を購入することが当たり前となるよう、更なるサービス改善を推進させる。
◆花卉産業向け卸マーケットプレイス「ハナイチ」
BtoB事業として2023年11月にα版をリリースした本事業では、生花や植物などを販売する事業者に向けて、生花、植物、資材などの商材を販売している。「アンドプランツ」運営で培ったネットワークやノウハウを活かして、さらに大きな規模で植物や花をオンライン販売することを可能とし、花卉産業のDXを推進させる。
植物・花×ギフト市場の提供価値を模索
本資金調達は、株式会社ギフティをリード投資家とし、既存投資家である千葉道場ファンド、New Commerce Ventures株式会社に加え、Value Chain Innovation Fund、西武ホールディングスの連結子会社である株式会社ブルーインキュベーション、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、POLA ORBIS CAPITAL、個人投資家の猿渡歩氏(アンカー・ジャパン株式会社 代表取締役CEO)より実施。累計の資金調達額は4.4億円に達した。
リード投資家である株式会社ギフティ代表取締役の鈴木達哉氏は、以下のようにコメントしている。
「心の癒しや豊かさを提供する観葉植物や花がより身近に感じられるよう、既存の流通形態に限定せず、機動的で柔軟な供給体制を活かした新しい流通のかたちを創出されている点に強く魅力を感じ、出資を決定いたしました。観葉植物・花の個人向けギフトとしての流通連携に加え、法人領域での流通や弊社出資先との連携を図ることで、植物・花×ギフト市場において新たな提供価値を共に模索してまいります」
EC化率の低い花卉産業においてBtoC、BtoBの2軸でデジタル化を推進させることが期待される。本資金調達を通じた活動に注目したい。