
Amazonの商品名にルールはある?文字数や禁止ワードなどを紹介
ECサイトにおいて、商品名は顧客が最初に目にする情報なので、商品の魅力を最大限に伝え、売上を向上させるための鍵になります。
それは、Amazonでの出品においても同じことがいえます。
そこで今回は、Amazonで商品名を付ける際に知っておくべきルールや効果的な商品名の付け方について詳しく解説します。
なお、この記事では2024年7月時点の情報を掲載しています。
Amazonの商品名にルールやガイドラインはある?
Amazonでは、出品者が付ける商品名について具体的なガイドラインが定められており、さまざまなルールが記載されています。
ガイドラインには、主に2つの目的があります。
- 商品を正確かつ簡潔に表現し、誇張表現をしないため
- 検索上位に表示されやすくする
ガイドラインを遵守することは、商品の魅力を端的に、そして多くの人に伝えることに繋がるため、出品者にとって非常に重要です。
出典:
商品名のガイドライン|Amazon セラーセントラル
わかりやすい商品タイトル|Amazon 出品大学
Amazonの商品名に関するルール
ここでは、Amazonにおいて商品名を付ける際の基本的なルールを解説します。
構成
Amazonの商品名は、以下の構成にすることが推奨されています。
[ブランド名] + [表示名] = [商品名] + [仕様、色、サイズ、タイプなど] + [モデルタイプ]
各キーワードは半角スペースで区切り、正式名称で記載します。
出典:商品を登録 | Amazon セラーセントラル
文字数
商品名の文字数は、スペースを含めて全角80文字以内にします。
出典:商品を登録 | Amazon セラーセントラル
半角を使用する文字
商品名では、スペース、英数文字、ハイフンは半角で表記します。
また、半角カタカナは使用することができません。ほかのECモールでは半角カタカナの使用が認められている場合もありますが、AmazonではNGです。
出典:わかりやすい商品タイトル|amazon出品大学
必要記載事項:分量・数量
商品名には、商品の分量(数量や内容量)を必ず記載しなくてはなりません。特に、同一商品で内容量等の異なるものが販売されているときは、たとえば商品名に「5個入り」「500ml」などと併記する必要があります。
出典:商品名のガイドライン|Amazon セラーセントラル
必要記載事項:日数・期間
サブスクリプション等の無料体験版は、商品名に【30日無料体験版】など具体的な日数とともにその旨を記載します。
また、購入申込期間が設定されている商品は、商品名に具体的な期間とともにその旨を記載します。
出典:商品名のガイドライン|Amazon セラーセントラル

Amazonの商品名を付けるときに注意すべきポイント
Amazonの商品名には、使ってはいけない禁止ワードやNG表記があります。慣れないうちは知らず知らずのうちにやってしまいがちですので、注意しましょう。
商品名に含めない情報
Amazonの商品名には、本来の商品名と関係のない単語や文章を含めてはいけません。
たとえば、以下のようなものが該当します。
- 付属品についての記述
- セール、OFF率、激安、送料無料、限定予約、入荷日など、お得感や納期に関する単語
- 夏、梅雨、クリスマスなど、季節に関する単語
- 100% 品質保証、人気商品、ベストセラーなど、主観的な単語
商品名に含めない文字
Amazonの商品名には、含めてはいけない文字があります。
たとえば、以下のようなものが該当します。
- !、$、★などの記号や特殊文字
- ①、㎜、㌕、♡などの機種依存文字
ただし、商品名やブランド名自体に含まれている場合は例外として使用することができます。
商品名に使えないキーワード
強調や断定などのキーワードは、景表法(不当景品類及び不当表示防止法)に抵触するケースもあるので、商品名を含む商品情報に用いる際には注意が必要です。
禁止ワード | 例 | |
---|---|---|
使用禁止 | 最上級を示すワード | 世界一、最安 |
断定のワード | 永遠、完全 | |
要注意 | 時間的優位性を示すワード | 最新、新、New |
期間制限ワード | 期間限定、今なら、今だけ |
出典:
わかりやすい商品タイトル|amazon出品大学
商品名のガイドライン|Amazon セラーセントラル
Amazonの商品名のルールに違反するとどうなる?
ガイドラインに従っていない商品名は検索対象外となり、Amazonの検索結果に表示されなくなる場合があるようです。
また、商品名への入力が禁止されているワードを使用した場合、商品名からこれらのワードが削除されたり、商品自体が削除されてしまったりする可能性があるとの報告もあります。
検索結果に表示されなければ顧客に商品を見つけてもらえず、売上減少につながります。ルール違反を避けるために、文字数制限や禁止ワード、カテゴリー別のガイドラインなどを十分に理解し、遵守することが重要です。
Amazonの商品名の基本の付け方
amazon出品大学では、以下のように実際の商品名をあげて、適切な商品名の付け方を紹介しています。
例: ゴルフクラブの商品名「BRIDGESTONE(ブリヂストン) TOURSTAGE GR(M/W) DRIVER 14年モデル」
この場合、「BRIDGESTONE(ブリヂストン)」がメーカー名で、「TOURSTAGE」がブランド名です。必ずしもメーカー名とブランド名の両方を記載する必要はありませんが、顧客認知度の高いメーカーやブランドの場合は検索ボリュームも大きいため、記載しておくのがよいでしょう。
次につづく「GR(M/W)」がシリーズ名です。「TOURSTAGE」というブランドにはいくつかシリーズがあり、その中の「GR(M/W)」というシリーズであることを示します。その次の「DRIVER」が種類を表しており、ここではゴルフのクラブで一般的な「ドライバー」という種類であることを示しています。最後の「14年モデル」が型番を表し、2014年に製造されたバージョンであることを示しています。
それぞれの単語は半角スペースで区切られており、すべて正式名称で記載されています。
引用:わかりやすい商品タイトル|amazon出品大学
Amazonの商品名の付け方のコツ
ここまではAmazonでの商品名の付け方のルールを解説してきましたが、ここからはより魅力的で検索にヒットしやすい商品名の付け方のコツをお伝えします。
顧客に見つけてもらいやすく、購買意欲を高められる商品名を付けて、売上アップにつなげていきましょう。
商品の特徴を具体的に示す
顧客は商品名を見て、その商品が自分の求めている商品かどうかを判断します。商品名に具体的な特徴が書かれていると、すぐにその商品の利点や特徴が理解できるため、購買意欲が高まります。
たとえば、「テント」よりも「3シーズン用軽量キャンプテント」のほうがより具体的で商品の強みが伝わります。
検索キーワードを選定する
顧客は商品を探す際に検索キーワードを使用します。適切なキーワードを商品名に含めることで、顧客が商品を見つけやすくなります。
また、ほかの類似商品との競争が激しい中で、適切なキーワードを選ぶことで自社の商品を差別化し、目立たせることができます。
「季節」や「使い方」に関するキーワードを入れる
顧客は特定のシーズンや用途を念頭に置いて商品を探すことが多いです。そのため、季節や使い方に関するキーワードを商品名に含めることで、商品が検索でヒットしやすくなります。
たとえば、「夏服メンズシャツ」や「アウトドアキャンプ用テント」といった具体的なキーワードは、より関連性の高い検索結果として表示されます。
スモールキーワード(ロングテールキーワード)を入れる
商品名にはスモールキーワードを含めるようにしましょう。
たとえば、「Tシャツ」というビッグキーワードだけでなく、「メンズ」「半袖」などのキーワードを掛け合わせることで、「メンズ半袖Tシャツ」という、競合が少ない具体的な検索クエリにマッチしやすくなります。
また、スモールキーワードは商品の特徴や仕様を表すことが多いため、顧客が求める情報をすぐに提供できます。
ビッグキーワードを前半に記載する
商品名ではビッグキーワードをなるべく前半に置くようにします。なぜなら、顧客が商品を検索する際、大まかなカテゴリーを先に指定してから詳細条件を絞り込むからです。
また、商品名の表示スペースには制限があり、特にスマートフォンでは前半部分しか表示されないことがあります。ビッグキーワードを前に置くことで、限られた表示スペースでも商品の本質を伝えられます。
スマートフォンでの表示を意識する
スマートフォンの画面はデスクトップに比べて小さいため、一度に表示できる情報量が限られています。そのため、商品名が長すぎると、途中で切れてしまい、重要な情報が伝わらない可能性があります。
特に商品名の先頭に重要なキーワードを配置することで、スマホ表示でも顧客に必要な情報を効果的に伝えることができます。

【FAQ】Amazonの商品名に関するよくある質問
ここで、Amazonにおける商品名の付け方に関してよくある質問に回答します。
商品名の変更方法は?
- まずAmazonのセラーセントラルにログインします。
- 「在庫管理」画面に移動します。
- 変更したい商品の「詳細の編集」ボタンをクリックして詳細画面を開きます。
- 「重要情報」タブ内にある「商品名」の項目を編集して保存します。
商品名が変更できない場合に考えられる原因は?
商品名が変更できない場合、いくつかの原因が考えられます。まず、ほかの出品者が同じASIN(Amazon標準商品番号)を使用している場合、その出品者の設定によって変更が制限されている可能性があります。また、商品名がAmazonのガイドラインに準拠していない場合、変更が拒否されることがあります。
登録した商品名が勝手に変わる原因は?
商品名が勝手に変わる原因としては、ほかの出品者が同じASINを使用していることが考えられます。Amazonでは複数の出品者が同じASINを共有することがあり、この場合、最も適切と判断された情報が表示されるようです。また、Amazonの自動システムが商品情報を最適化するために変更を加えることもあります。
Amazonへの出店や運用はプロに相談するのがおすすめ
Amazonでの出店や運用は多くの要素が絡むため、専門的な知識や経験が必要です。具体的には、商品リサーチ、在庫管理、価格設定、広告運用、レビュー対応など、数多くの業務を効率的にこなす必要があります。
また、Amazonのアルゴリズムやガイドラインは頻繁に変更されるため、常に最新の情報に基づいた運用が求められます。
もしこれらを1人でこなすのが難しいと感じている方は、Amazon運用のプロに相談することをおすすめします。専門家に任せることで、売上アップやコスト削減を図り、事業の成長を加速させることができます。
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