2024年8月時点の国内ECサイト表示速度ランキングトップは? ギャプライズ調査

ECのミカタ編集部

2024年8月更新版 国内ECサイト表示速度ランキングTOP100位を公開

株式会社ギャプライズ(以下:ギャプライズ)は2024年8月27日、8月国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキングを発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2024年8月時点でのデータ調査
◆調査機関(調査主体):株式会社ギャプライズ
◆調査対象:ネット経済研究所【2024年新春版】通販売上高ランキングTOP530のうち上位300社
◆調査方法(集計方法、算出方法)
▷300社のうち上位100社のデータを集計。
▷Google社のChrome ユーザー エクスペリエンス レポートの公式データセット(※)を使用。
▷各サイトのドメインレベルで4G回線かつモバイルデバイスのLCP(最大コンテンツの描画)を比較。
▷複数のECサイトを運営している場合はいずれか一つのみを対象。
◆出典元:国内ECサイト表示速度ランキングTOP100位を公開(株式会社ギャプライズ)

ランキングトップはLCP1.022

国内ECサイト表示速度ランキングTOP10は以下の通り。前回に引き続きファーマーフーズが1位となった。

Googleが定めるLCP(最大視覚コンテンツの表示時間)の基準値では、ページの読み込み開始から2.5秒以内にLCP要素が表示されればユーザー体験は良好、4秒を超えるとユーザー体験が低いと判断される。

今回の調査では、100サイト中75サイトがLCP2.5秒以内を達成。6月の85サイトから減少しているものの、依然として多くのサイトが推奨される基準内のパフォーマンスを維持していることがうかがえる結果となった。

継続的な最適化が重要

本調査では、アイリスオーヤマが6月の39位から8月には9位へと大幅に順位を上げ、ウェブサイトパフォーマンスの改善に成功した好例として示された。

また、Amazonより速いサイトの数が6月の25サイトから29サイトに増加(Amazonのスコアはほぼ変わらず)。これは、積極的に改善を進めているサイトとそうでないサイトの間で格差が広がっていることを示唆しているといえるだろう。

ギャプライズは「LCPスコアの改善は直接的にユーザー体験と売上に影響を与えるため、継続的な最適化が重要です。サイト構造の見直しやコンテンツの最適化など、多角的なアプローチでさらなる高速化を目指すことが求められます」とコメント。

日本のEC業界全体でウェブパフォーマンスの重要性が認識されつつあるが、その改善ペースや取り組みには差があるといえる。特に、6月と比較して基準を満たすサイトが減少している点は注視すべきだろう。業界全体として継続的な努力と対策が求められる。今後の動向に引き続き注目したい。


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