DHLと越境ECサイト運営のビィ・フォアード、脱炭素化に向けた国際輸送サービスの契約締結へ

ECのミカタ編集部

DHL、越境ECサイト運営のビィ・フォアードのスコープ3温室効果ガス排出量削減に協力

DHLジャパン株式会社(以下:DHLジャパン)と越境ECサイト運営の株式会社ビィ・フォアード(以下:ビィ・フォアード)は2024年9月3日、持続可能な航空燃料(SAF)の使用により輸送に伴う温室効果ガス排出量を削減する国際輸送サービス「GoGreen Plus」に関する5年間の契約を締結したことを公表した。

国際エクスプレス輸送における温室効果ガス排出量削減を実現

「GoGreen Plus」ではサービスに組み込まれたブックアンドクレーム方式(※1)によって、日本発の貨物であっても顧客のSAFへの投資が可能となる。

つまり、日本の顧客は日本発海外向けの貨物機で実際にSAFが使用されていなかったとしても、「GoGreen Plus」使用によって温室効果ガス排出量削減という環境価値を得ることができる。

これまで、新興国を中心に広く日本の中古自動車や中古カーパーツの輸出を手がけるビィ・フォアードにとって、スコープ3におけるCO2排出量の削減は課題となっていた。

本契約締結によって同社は、海外顧客向けにEC販売する自動車部品の輸出において、国際エクスプレス輸送で発生する温室効果ガスの排出量削減が実現する。

※1:GHG排出量の削減などの環境価値を物理的なプロダクトから切り離し、専用のレジストリ(登録機関)を通じて別の当事者に移転する方法。

環境負荷低減と事業拡大を永続的に推進

株式会社ビィ・フォアード代表取締役の山川博功氏は、本契約締結について以下のようにコメントしている。

「世界のロジスティクス産業をリードするDHL社と連携し、このような取り組みを進められることを大変うれしく思います。新興国への輸出業務の多い弊社にとって、長期的で持続可能な環境問題への取り組みは課題となっておりました。今回の脱炭素化の取り組みを第一歩に、輸出先の国と地域の環境負荷低減と事業拡大を永続的に推進していきたいと思います」

DHL Expressは、2050年までのCO2排出量ネット・ゼロ達成を目指した「ミッション2050」を掲げ、これまで、世界各地で配送車両の電動化、航空輸送時のSAF使用、施設におけるカーボンニュートラル化の推進に取り組んできた。昨年からは業界初のSAFを活用した国際輸送サービス「GoGreen Plus」の提供を開始し、日本では現在約4000社の企業に採用されている。

越境EC市場の伸長には、環境へ配慮した輸送方法も重要となる。「GoGreen Plus」による効果など、今後の動向に注目、期待したい。


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