ビームス、2024年9月下旬より先端自動化システムを導入した新物流拠点を稼働
株式会社ビームス(以下:ビームス)は2024年9月10日、同社最大の物流拠点「ビームスウエアステーション」を、東京都江東区新砂から同区塩浜(深川地域)に拡張移転し、2024年9月下旬から全面稼働させることを発表した。
物流機能や撮影スタジオなどを備える
「ビームスウエアステーション」は物流機能における入出荷を行うほか、自社ECサイト用の撮影スタジオやカスタマーサービスデスクなどの機能を備えており、延床面積は移転前の2倍程度となる約9000坪となる。
拡張移転にともない、江東区南砂町のサテライト機能も同拠点内に集約されることとなり、全面稼働予定日の2024年9月25日以降の同社物流は、東日本エリアを「ビームスウエアステーション」(東京都江東区)、西日本エリアを「ビームス関西ロジスティクスセンター」(大阪府交野市)が主として担う。
◆施設概要
▷施設名:ビームスウエアステーション
▷所在地:〒135-0043 東京都江東区塩浜1-2-8 DPL江東深川
▷延床面積:約9000坪
▷全面稼働予定日:2024年9月25日
▷主な機能:入出荷、撮影スタジオ、カスタマーサービスデスクなど
自動化による省人化を進める
全面稼働に合わせて「ビームスウエアステーション」には、複数の先端自動化システムが新たに導入される。
リニアモーター式ロボット「CUEBUS(搬送タイプ)」、自律型ケースハンドリングロボットシステム「HaiPick SYSTEM」などの稼働によって、将来の国内労働市場における生産年齢人口減少を見据えた自動化による省人化を進める見込みだ。
◆リニアモーター式ロボット「CUEBUS(搬送タイプ)」
タイルと呼ばれるリニアモーター内臓のユニットを物流センター床面に置き、そのタイル上を移動するトレイが商品を載せて搬送する構造。ビームスの新物流拠点では、「CUEBUS」を入荷工程に導入し、トレイを2枚同時に協調制御することで、これまで自動搬送が難しかったZラックの搬送自動化が可能となる。
※画像元:物流ロボットなど先端自動化システム導入の新物流拠点、2024年9月下旬から東京・深川で全面稼働(株式会社ビームス)
◆自律型ケースハンドリングロボットシステム「HaiPick SYSTEM」
物流業務の一連の流れである商品の入庫・保管・出庫を自動化したものであり、1台で複数のコンテナの入庫または出庫することが可能となる。
今後のビジネスへの持続的な対応を図る
ビームスは1976年、東京・原宿で創業。1号店「American Life Shop BEAMS」に続き、世界の様々なライフスタイルをコンセプトにした店舗を展開し、ファッション・雑貨・インテリア・音楽・アート・食品などにいたるまで、国内外のブランドや作品を多角的に紹介するセレクトショップの先駆けとして時代をリードしてきた。
近年はアパレル、雑貨、家具、アートなどを扱う国内外約170店のセレクトショップ運営のほか、オリジナル商品の海外向け卸事業、企業・自治体とのBtoB(企業間取引)を伴う協業など、その業容を戦略的に広げている。
今回発表した「ビームスウエアステーション」の拡張移転は、物流面における今後のビジネスへの持続的な対応を図るものである。将来を見据えた省人化や業務拡大への対応の一環として、各業界からの注目を集めることが期待される。