越境ECにおいて海外ユーザーが最も多く購入したアイテムは ZenGroup調査

ECのミカタ編集部

海外ユーザーの購買データをもとに探る、越境ECの最新トレンド

ZenGroup株式会社(以下:ZenGroup)は2024年9月17日、保有する海外ユーザーの購入データをもとにした消費動向を公開した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2023年7月1日〜6月30日
◆調査対象:ZenGroupを通じて購入された商品データを基準に算出
◆出典元:海外ユーザーの購買データをもとに探る、越境ECの最新トレンド(ZenGroup株式会社)

アニメや漫画、ゲーム関連商品が人気

平均購入単価について、年度平均購入単価は7360円となった。

調査期間における平均購入単価(7774円)は、2023年7月から2023年12月までの平均購入単価(6925円)と比較して増加。これは円安が一因であると考えられるだろう。

販売アイテムで最も購入件数の多かった分野は「プラスチックフィギュア」となり、2位にトレーディングカード、3位にぬいぐるみと続いた。

日本のアニメや漫画、ゲームは世界中で非常に人気が高く、それに関連する商品(プラスチックフィギュア、トレーディングカード、ぬいぐるみ、コミック・漫画、ゲームソフトなど)は、コレクターやファンの間で高い需要がある。購入するための手段として越境ECを利用、海外ユーザーにとっても買いやすい環境が整ったことで越境ECの流通増加につながったといえるだろう。

韓国語が急成長

出荷商品における中古品の割合は74.2%、新品の割合は25.8%と中古品人気が高い結果となった。「ユーズドインジャパン」といわれるように、日本製でなくても、日本人が使ったものは品質がよく、安心感があるとされている。

また、期間中は韓国語(535.56%)、ポーランド語(194.23%)、トルコ語(175.93%)が、前年度と比較して著しい売上成長を示した。

最も高い成長率を示したのは上記3つに次いで、戦争開始後の大幅な落ち込みから回復しつつあるウクライナ語も成長を見せている状況だ。

支払い方法はStripeがトップ

支払い方法については、Stripeが64.16%で最大のシェアを占め、PayPalが27.88%で続いた。

Stripeは、発送数上位20カ国すべてで主流の決済手段となっている。Wiseは人気が高まっており、PayPalに次ぐ第3位の支払い方法と取引額は毎月平均して2%成長する結果となった。

現在はインバウンド需要の急速な回復に加え、円安による価格競争力の向上や、日本商品の質に対する海外からの信頼が増していることなど、さまざまな要因が重なり、日本商品の海外市場での需要がますます高まっている。

今後も越境EC市場に新規参入する企業は増加することが考えられる。本調査内容を参考に、施策検討を進めてみてはいかがだろうか。


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