日本調剤、「Amazonファーマシー」を11店舗に導入 医療アクセスの選択肢拡大や利便性を向上
日本調剤株式会社(以下:日本調剤)は2024年9月17日、アマゾンジャパン合同会社(以下:Amazon)が提供する、薬局によるオンライン服薬指導から処方薬の配送まで利用できる「Amazonファーマシー」を11店舗に導入したことを公表した。
選択肢の拡大や利便性向上の一環として導入
日本調剤は、これまで全国どの地域の患者にも時間や場所にとらわれない良質なヘルスケアサービスを提供するため、医療DXを推進してきた。
今後も需要が高まることが予想されるオンライン診療、電子処方箋、オンライン服薬指導などのニーズに応えるべく、患者の医療アクセスの選択肢の拡大や利便性向上の一環として、「Amazonファーマシー」を導入するに至った。
導入先は、これまで「Amazonファーマシー」が導入されていなかった都道府県を中心としており、2024年9月5日から先行導入していた日本調剤呉薬局(広島県呉市)を含め、青森県、山口県、佐賀県、宮崎県、沖縄県などの11店舗で展開。「Amazonファーマシー」の利用方法については、以下の通りとなる。
◆医療機関で取得した電子処方箋の「処方内容(控え)」を「Amazonファーマシー」にアップロード
◆利用したい薬局店舗を選択、オンライン服薬指導の予約
◆予約した日時に、薬剤師によるビデオ通話を介した薬の説明を受ける
◆処方薬を指定の住所に配送、または、薬局の店舗での受け取りを選択
オンライン服薬指導の普及に貢献
「Amazonファーマシー」は、顧客がAmazonショッピングアプリ上のアカウントから、「Amazonファーマシー」に登録されている薬局で薬剤師によるオンライン服薬指導を受けたのちに処方薬を指定の住所に配送、または薬局の店舗で受け取ることができるサービスである。
日本調剤は1980年の創業以来、一貫して国の健康保険制度を支える調剤薬局のあるべき機能・役割を全うすべく「医薬分業」を追求し、調剤薬局展開を積極的に実施してきた。また、ジェネリック医薬品の普及や在宅医療への取り組みだけでなく、早くからICT投資を積極的に進めており、超高齢社会に必要とされる良質で革新的な医療サービスの提供を推進している。
今後もオンライン診療、電子処方箋の普及に伴い利用拡大が見込まれるオンライン服薬指導のさらなる推進・普及に貢献する姿勢を見せる。時代のニーズに対応することによって、医療サービス全体の質向上が期待できるはずだ。
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