インアゴーラ、中国製スマートデバイスを日本向けに展開するインポートEC事業を開始

ECのミカタ編集部

越境EC事業を展開するインアゴーラ 中国製スマートデバイスを日本向けに展開するインポートEC事業を開始

中国消費者向け日本商品特化型越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)」を運営するインアゴーラ株式会社(以下:インアゴーラ)は2024年9月24日、中国製スマートデバイスを日本向けに展開するインポートEC事業サービスの開始を公表した。

価格優位性のある中国製品を日本へ展開

インアゴーラがこれまで中国消費者向けに越境EC事業を展開する中で培ってきた既存のシステム・物流インフラを活用し、中国から日本に向けた逆越境ECのスキームを構築。中国と日本の両方に拠点があることで中国のメーカー対応および、日本のマーケティング対応が可能である強みを最大限に活用し、中国製の価格優位性のある高性能なスマートデバイス関連の商品群を日本へ展開する見込みだ。

取扱商品はペット関連用品やスマホ関連商品、ライフスタイル、ヘルスケア、ホーム関連商品など、カテゴリー別に商品選定を行い、日本の消費ニーズにあった商品群を展開する。

※画像元:中国製スマートデバイスを日本向けに展開するインポートEC事業を開始 (インアゴーラ株式会社)

日本での販売に向けたローカライズを実施

日本の顧客に安心、安全かつ使い勝手の良い中国製スマートデバイスとして提供するためには、電気用品安全法や電波法に則り、下記に挙げるような多岐にわたるローカライズに関する開発が必要となる。

◆ハードウェア面:日本の電流・電圧に対応したPSE認証の取得とコンセントアダプターの変更など
◆クラウド:日本でのクラウドの設置
◆ソフトウェア面(専用アプリ):日本仕様のアプリ連動チップの運用など
◆製品の日本仕様化:製品の外観デザインの調整、サイズの調整
◆付属品:日本語の説明書制作など


インアゴーラでは、IT開発人材を多数抱えており、技術開発をすべて自社で行ってきた強みとノウハウを持つ。自社の技術力で開発運営を担うことができることから、日本の消費者に安心、かつ操作性が良く使いやすいスマートデバイスの提供が可能としている。

※画像元:中国製スマートデバイスを日本向けに展開するインポートEC事業を開始 (インアゴーラ株式会社)

中国企業の海外進出がトレンド

インアゴーラは「中国企業の海外進出がトレンドとなっており、特に日本市場は、物理的距離が近いという地理的条件、漢字を利用しているという言語的条件、文化的条件などが整っていることから、非常に注目を集めている」と述べる。

中国製商品の品質向上と同時に、コストパフォーマンスに優れた商品が受け入れられる日本のマーケット傾向の後押しもあり、今回の日本向け販売を実施するに至った。

マーケティング面では中国、日本では異なったアプローチが必要となるが、インアゴーラは両国に拠点を持つことからスムーズな対応が可能であるとしている。

コストパフォーマンスに優れ、安心・安全かつ操作性の高い商品が国内市場を席巻する可能性は高いだろう。既存のEC事業者への影響も十分に考えられることから、今後のサービス展開状況を引き続き追っていきたい。


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