中国輸入について「やめとけ」「売れない」「オワコンだ」との声がある理由とは

ECのミカタ マーケティング部

中国輸入について「やめとけ」「売れない」「オワコンだ」との声がある理由とは

中国から安く仕入れた商品を国内のAmazonなどで販売することで利益を上げる方法があります。
しかし、こうした中国輸入でのEC運営には、一部で否定的な声もあります。

そこで本記事では、中国からの商品輸入が「やめとけ」といわれる理由や実際に失敗した事例を解説していきます。
また、中国からの輸入に用いられるサイトも紹介するので、これから中国からの輸入でネットショップ運営を始めようと考えている方はチェックしてください。

なぜ?中国輸入が「やめとけ」と言われる理由

中国からの商品輸入は「やめとけ」と言われる理由は、主に以下の4点です。

  • 競合が多く売れないから
  • 価格競争により稼ぎにくいから
  • リサーチが難しいから
  • トラブルリスクが高いから

ただし、上記のようなデメリットがあるというだけで、中国輸入自体にメリットが無いわけではありません。

以下で解説するマイナス面を把握したうえで総合的に判断することが重要です。

競合が多く売れないから

中国輸入のビジネスは、個人・法人を問わず多くの競合先がいます。日本語に対応している代行業者が多く、参入障壁が低いためです。

また、Amazonやメルカリなど、個人でも簡単かつ低コストで出品できるECモールが多数あります。競合が激しく、出品してもなかなか売れないことが「やめとけ」といわれる理由の1つのようです。

価格競争により稼ぎにくいから

競合が多いと、価格競争が激しくなり、値崩れが発生しやすくなります。個人や小規模事業者ではスケールメリットを出せず、価格面では大手に勝てません。

中国輸入を始めても稼ぎにくいことも、推奨されない原因の1つです。

リサーチが難しいから

そもそも中国からどのような商品を仕入れればよいのか、リサーチが難しくて断念してしまう人が多数です。どんな商品でも、仕入れさえすれば売れるというわけではありません。

市場調査やニーズを分析できない事業者は、中国輸入を始めても思うようには稼げないでしょう。

トラブルリスクが高いから

中国からの輸入は、日本国内で仕入れるよりもトラブルリスクが上がります。

OEMであれば工場との納期の調整などが難しく、粗悪品や不良品、場合によっては偽物など、国内の流通では考えられないようなトラブルが起こりかねません。

そのような瑕疵のある商品を販売すれば、クレームや問い合わせの対応に追われて本来の販売にまで手が回らなくなる可能性もあります。

仕入れた商品の一部が廃棄になることで、採算が取れないケースがあるのが難しいポイントといえます。

【体験談】中国輸入で失敗した人の例

ここでは、実際に中国からの商品輸入を行った人の体験談をもとに、具体的な失敗事例についてみていきましょう。

税関で止められた事例

注文した商品が日本に届く前に税関で止められ、結局輸入できなかったといったケースがあります。

食品衛生法に引っかかる商品や、個人の使用量を明らかに超えていると判断された場合など、税関で止められる理由はさまざまです。

税関を通過するにはある程度コツがあり、現地の代行業者などを使うとクリアしやすくなります。

一方で、日本国内に入ってきたあとは自身で対応する必要があるので注意してください。

商品が破損・紛失した事例

中国輸入に限ったことではありませんが、輸入時の荷物の取り扱いは、日本国内の物流業者に比べると雑な傾向にあります。しっかり梱包されていなかったり、箱潰れだけでなく中身まで破損したりしているケースはよくあります。

また、国内に届く前に紛失されて結局見つからないケースや、数カ月後に発見されるといった事例もありました。荷物が確実に届くと確証しきれない点が、中国輸入が難しい理由の1つといえます。

法律上販売できなかった事例

中国から仕入れた製品が、日本の法律上販売できない製品だったケースもあります。電気用品安全法による規制商品は、分かりやすい例です。

モバイルバッテリーをはじめとする多くの電気製品は、経済産業省への届け出と、安全基準を満たした証であるPSEマークを発行する必要があります。安全基準を満たさないと販売できません。

ほかにも薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)や著作権など、さまざまな規制によって販売できない製品があります。

本当に中国輸入やそのOEM商品は「オワコン」なのか

中国から輸入してAmazonや自社のECサイトで販売したり、OEM商品を輸入したりすることは「オワコン(終わったコンテンツ)」といわれることがありますが、本当でしょうか。

結論からいえば、やり方次第では成功の可能性があります。

そもそもOEMがオワコンといわれるのは、前述のデメリットなどが原因で稼げていない人がおり、彼らの声が目立っているためです。

中国からの輸入に精通した代行業者に依頼する、綿密なリサーチをするといったように戦略的に行うことで、成功確率を上げられます。

もちろん、中国輸入の仕組みを形成し売上を安定させるところまでいくのは決して簡単ではありません。他社との差別化を図り、戦略的に実行することが重要です。

中国輸入のリサーチで行き詰まったときの対処法

中国からの商品輸入のやり方は多岐にわたります。

どんな商品を輸入すればよいか、どのような流れで仕組みを構築をすればよいか、悩んでいる方もいるでしょう。

特に、商品の選定は種類やジャンルも多く行き詰まりやすいポイントです。

売れそうな商品が見つからない場合、以下のような方法を試してみましょう。

  • 各ECモールのランキングをチェックする
  • リサーチツールを使う
  • 輸入代行会社に相談する

それぞれ詳しく解説します。

各ECモールのランキングをチェックする

Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった各ECモールの売れ行きランキングを確認しましょう。ランキングでは、各ECモールで実際に売れた商品が掲載されています。

売れそうな商品ではなく、「実際に売れている商品」を見つけられるのが利点です。

目をつけた商品は中国国内のECサイトであるタオバオやアリババなどで仕入れられるか確認しましょう。

リサーチツールを使う

効率的にリサーチを進める場合は、リサーチツールを活用する方法があります。

ツールなら、手軽にAmazonにおける競合の売れている商品を調査したり、レビュー数など細かな情報まで検索したりできます。

ただし、シンプルな操作で初心者でも使いやすいツールの多くは有料です。

輸入代行会社に相談する

中国輸入の初心者が自力でリサーチをするのは、リソースやノウハウの観点から難易度が高めです。初心者であれば、輸入代行会社に相談するのがよいでしょう。

輸入代行会社に任せることで、商品の仕入れ代行はもちろん、輸送手続きや通関手続きも一貫して対応してくれます。

また、経験豊富な会社であれば、中国市場におけるトレンドや人気の高い商品に関する情報を保有しているので、商品選びのサポートもしてくれるでしょう。

とはいえ、代行会社もさまざまで、信頼できる会社を選ばないと、不透明な追加費用を請求されたり、不良品が大量に届いたりなどのトラブルが発生することもあります。

信頼できる輸入代行会社と出会いたい方は、ECのミカタのビジネスマッチングサービスを利用するのがおすすめです。専任のコンシェルジュが、抱えている課題を解決できる企業を無料で選定します。

中国輸入で儲かりやすい商品リスト

中国輸入で儲かりやすい商品例を表にまとめました。

理由と併せて確認しましょう。

商品 儲かる理由
アパレル・アクセサリー・靴 ・日本にはないデザインがある
・軽量かつコンパクトで、輸送料金を抑えられる
ベビー・キッズ用品 ・成長してすぐ着れなくなるため、安いものが人気
スマホアクセサリー ・仕入単価が安く、利益を出しやすい
ペットグッズ ・安定して高い需要があるうえ、日本国内で買うよりも安い
スポーツ・アウトドアグッズ ・安く仕入れられるだけでなく、アウトドア人気で需要が堅調
工具・DIY ・国内で買うよりも安く、中小企業などに需要がある
車・バイク用品 ・マニア向けにカスタマイズされたパーツが買える
・日本では入手しにくい外車のパーツもある
生活雑貨 ・インテリアなど日本にはないデザインがある
・小さめの製品なら輸送料金を抑えられる

仕入値が安いことは前提として、いずれも需要があることが儲かる理由です。

注意点として、ブランド物は偽物の可能性があるため、ノーブランド品を選ぶのが得策です。

中国から商品を輸入できるサイト5選

中国から商品を輸入できる主要なサイトを5つ紹介します。輸入代行会社のサポートがあったほうがよいかどうかも、併せて紹介します。

  • Alibaba.com
  • 1688.com
  • タオバオ(淘宝网)
  • TMALL (天猫)
  • AliExpress

いずれも中国で有名な大手ECサイトです。どこから輸入すればよいか迷った場合は、上記から選びましょう。

それぞれについて詳しくみていきます。

Alibaba.com【輸入代行不要】

Alibaba.comは、アリババグループが世界展開する卸売りサイトです。国外向けかつBtoBのサイトなので、メーカーとの価格交渉やOEMの相談などができます。

国内向けの1688.com(後述)と比べるとやや価格が高い傾向にありますが、海外発送に対応しており輸入代行がなくても仕入れが可能です。また、出店店舗の多くが英語対応可能で、日本語に対応している出品店舗もあります。

言語対応の幅広さから比較的やりとりがスムーズなので、初めて中国輸入をする方にも向いています。

1688.com【輸入代行推奨】

1688.comは、アリババグループが中国国内向けに展開しているBtoBのECサイトです。ロット単位で、ある程度まとまった数を注文する必要がありますが、単価が安いのが大きな利点です。

工場が直接出店しているためOEMの交渉も可能で、中国輸入をビジネスにするユーザーの多くが利用しているサイトです。ただし中国国内向けということもあり、一部店舗を除いて、多くが中国語での対応となります。

また個人での輸入が難しく、輸入代行業者の利用が必要な点には注意が必要です。

タオバオ(淘宝网)【輸入代行推奨】

タオバオ(淘宝网)も、アリババグループが運営するCtoC型のECサイトです。取り扱い商品数は10億点以上と言われており、中国最大級の取引量が特徴となっています。

商品1点から購入できるため、中国輸入を小さく始めたい方に向いているでしょう。

一方で、商品数は多いものの卸売りではないため、1688.comと比べると単価は高めです。

また、中国語以外の言語対応ができない出品者や、海外発送に対応していないショップが多く、輸入代行業者の利用が必須です。

TMALL (天猫)【輸入代行推奨】

TMALL (天猫)は、中国のBtoC型の大手ECサイトです。誰でも出店できるタオバオ(淘宝网)とは異なり、出店に厳しい審査があるため、ある程度の品質が担保されているのが特徴です。

そのぶん価格は高めですが、粗悪品や偽物を避けたい方にはおすすめです。また、ユニクロやニトリといった、日本の大手企業も出店しています。

言語対応や海外発送はショップによって異なるため、輸入代行業者の活用が必要なケースがあります。

AliExpress【輸入代行不要】

AliExpressも、アリババグループが展開する国外向けECサイトです。英語のほか一部日本語にも対応していて、海外発送も可能です。

そのため、輸入代行を使わず個人輸入もできるのが利点です。海外向けなので価格は高めですが、中国輸入の初心者が、少ない商品点数を仕入れるならおすすめといえます。

とりあえず中国輸入を試してみたいという方は、AliExpressから始めるとよいでしょう。

卸・仕入れサイトの資料を確認してみる

中国輸入のトラブルを避けるために最適な代行会社を見つけよう

本記事では、中国輸入が「やめとけ」「オワコン」などといわれる理由について解説しました。

中国輸入にはトラブルリスクや競合が多く、難易度が高いことがマイナスな意見の要因として挙げられます。

しかし、市場や商品のリサーチを行い、適切に対応すればデメリットを解消できるケースもあります。リスクを押さえたうえで戦略的に取り組むことが重要です。

自身でリサーチから輸入まで対応するのが「ハードルが高い」と感じる場合は、ECのミカタが提供するマッチングサービスの利用を検討してください。

専任のコンシェルジュがご状況をヒアリングのうえ、無料で条件に合う代行会社を紹介いたしますので、中国輸入に関する悩みを解決できるはずです。

まずは、1分で回答できるフォームからお悩みについて気軽にお問い合わせくださいね。

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