中国在住の20〜30代女性はどこでファッションアイテムを購入する? ジグザグ調査

ECのミカタ編集部

越境EC支援のジグザグ、20〜30代の中国在住女性を対象にファッションEC利用に関する調査を実施

株式会社ジグザグ(以下:ジグザグ)は2024年10月22日、中国在住の20〜30代女性を対象にした「ファッションEC利用に関する調査」の結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2024年4月28日~30日
◆実施方法:インターネット調査(Koeeru株式会社/Koeeru for Global)
◆調査対象:20~39歳の中華人民共和国在住女性
◆回収件数:300サンプル(20代:150、30代:150)
◆出典元:中国在住、20代〜30代女性のファッションEC利用に関する調査(株式会社ジグザグ)

「ブランド公式サイト」からの購入がトップ

ファッションアイテムを購入する際に使用頻度の高いサービスを質問したところ、最も多かったのは「ブランド公式サイト」で90.7%、次に「ブランド公式アプリ」で82.3%となり、公式のサービスをかなり高い割合で利用していることが判明した。

また、モール型のアプリでも6割、モール型のECサイトも4割を占めており、ファッション購入に公式とモールどちらもを利用している状況が見て取れるだろう。

「ブランドサイト」や「WeChat」で情報収集

「ファッションについての情報収集方法」について、最も多かったのは「ブランドサイト」で73.7%、「ファッションサイト&記事」が70.7%と続いた。

また、ファッション情報を集めるSNSについては「WeChat」が首位に。中国ではインターネット通信の検閲と監視を目的とした「グレート・ファイアウォール(金盾)」と呼ばれる検閲システムがあるため、自国発のサービス・SNSが圧倒的なシェアを占める結果となった。

中国のEC市場は全世界の50.4%を占める

本調査によって、中国在住の女性の多くはファッションアイテムの購入はブランド運営の「公式サイト」と「アプリ」を併用しており、「ブランドサイト」や「WeChat」などのSNSを通して情報収集している状況が明らかとなった。

日本政府観光局(JNTO)が2024年10月16日に発表した「2024年9月訪日外国人数(推計値)」では、中国からの訪日外客数は2024年1月から9月までの累計は約524万人と、前年から228.4%も増加している。

経済産業省が発表した「令和4年度の電子商取引に関する市場調査報告書」によると、2022年における中国のEC市場は全世界の50.4%を占めている。中国に次ぐアメリカは18.4%、イギリスが4.5%、日本が3.1%であることから、中国がいかに巨大な市場であるかが分かるだろう。

インバウンド需要の発展と共に、中国への越境ECはさらに活性化することが想定される。アパレル商材を取り扱う事業者は本調査内容を参考に、今後の施策を検討してみてはいかがだろうか。


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