カートに入れてから購入をやめる理由のトップは? シナブル調査
株式会社シナブル(以下:シナブル)は2024年10月30日、ECサイトでファッションアイテムの購入経験がある方を対象にした「ファッションECサイト」の利用実態調査の結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査期間:2024年10月7日~8日
◆調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
◆調査人数:1007人
◆調査対象:ECサイトでファッションアイテムの購入経験がある方
◆調査元:株式会社シナブル
◆モニター提供元:PRIZMAリサーチ
◆出典元:「ファッションECサイト」の利用実態調査(株式会社シナブル)
約4割が送料が高いと感じて購入をやめる
「ECサイトでファッションアイテムを購入する際、重視する要素は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「価格(67.0%)」と回答した方が最も多く、次いで「サイズやカラーの豊富さ(40.7%)」「セールやクーポンなどの特典があるか(38.4%)」「商品の品質(37.1%)」と続いた。
価格と同時に、特典や商品の質も重視している傾向が見受けられる。予算やコスト意識を大切にしている様子もうかがえるだろう。
続いて「商品選びで迷って購入をやめることはありますか?」と質問したところ、「よくある(35.2%)」「ときどきある(55.4%)」という結果に。約9割の方が、迷った際に購入をやめることを選択をする傾向にあることが判明した。
購入をやめる理由については「送料が高いと感じた(35.8%)」が最も多く、続いて「カートに入れた後に気が変わった(31.1%)」や「クーポンや割引が利用できなかった(28.5%)」が並んだ。
パーソナライズドによって約7割が購入に至る
「ECサイトで、自分に合った商品提案(パーソナライズド)をされたことがありますか?」と質問したところ、「ある(35.4%)」「ない(64.6%)」という回答結果に。
続いて「自分に合った商品提案(パーソナライズド)をされた場合、購買意欲はどう変わりますか?」と質問したところ、「購買意欲がとても高まる(7.0%)」「購買意欲がやや高まる(39.2%)」と約5割が高まると回答。
「購買意欲は変わらない(47.0%)」「購買意欲がやや低下する(3.8%)」「購買意欲が低下する(3.0%)」も同程度存在結果となった。
一方、商品提案(パーソナライズド)をされたことがある方に「実際に自分に合った商品提案(パーソナライズド)によって購入した経験がありますか?」と質問したところ、「ある(68.4%)」と7割近くが購入に至っていることも明らかとなった。
約9割がECサイトでの購入に積極的
「これからもファッションアイテムをECサイトで購入したいと思いますか?」と質問したところ、「とても思う」「やや思う」が約9割を占めた。
その理由については「価格が安い(50.8%)」と回答した方が最も多く、次いで「時間や場所を問わずに購入できる(45.7%)」「セールやクーポンが多い(41.0%)」となった。
また、利用したいECサイトについては「誕生月にクーポンがある(45.6%)」が最も多くなり、続いて「会員限定セールがある(41.9%)」「お気に入りに入れている商品が値下げされたら通知がくる(41.5%)」が上位に並んだ。
店舗販売よりも価格が安い、時間や場所を問わずに購入できる、セールやクーポンが多いといったメリットから、今後もECサイトでファッションアイテムを購入したいと感じている消費者は多いことが判明した。誕生月のクーポンや会員限定セール、値下げ通知といったサービスによって購買意欲を促進させることが期待できるだろう。
消費者ニーズに対応しつつ、パーソナライズド提案や購入体験の改善を図ることで、より多くのリピーターを確保できるはずだ。本調査内容を今後の施策に活かしてほしい。