55歳以上のライブコマース利用者数割合が1年間で2倍に伸長 Cellest調査

ECのミカタ編集部

5歳以上の利用者数割合が昨年の2倍に!より身近になったライブコマースのショッピングにはUXが求められるように。

株式会社Cellest(以下:Cellest)は2024年11月5日、昨年に引き続き実施した「ライブコマースの利用実態」に関するアンケート調査結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査方法:自社調査(Webアンケート)
◆調査対象:「ぞうねこちゃんねる」・「アヒルのライブマーケット」ライブ配信視聴者
◆有効回答数:961名(女性945名、男性4名、無回答12名)
◆調査時期:2024年8月28日~9月4日
◆出典元:「ライブコマース利用実態調査2024」結果レポートを公開(株式会社Cellest )

高額商品やミドル・シニア世代向けの商品販売も期待

ライブコマースを利用する年齢については、35歳以上の利用者割合が73.0%から79.4%にアップ。内訳としては45歳以上の利用者が増え、中でも55歳以上の視聴層が約2倍に拡大しており、徐々に幅広い年代に認知が進んでいる状況が見受けられる。

◆年齢と職業について

職業に関しては、昨年と比較した場合に大きく変化した層はなかったが会社員、会社役員、公務員、自営業・個人事業の層がそれぞれ昨年よりポイントアップ。既にライブコマースの利用者層は10代・20代よりも30代以上の金銭的余裕のある方が多いことが判明していたが、本年はその傾向がより顕著になった。

これらのことから、ライブコマースを通して高額商品やミドル・シニア世代向けの商品を販売しても高い効果が期待できるだろう。

約9割がECモールを頻繁に利用する

ライブコマース利用者の86.9%がECモール利用者であり、昨年と比較しても30%以上ポイントをアップ。EC利用者にとってライブコマースが身近になっていて、切っても切り離せない販売手法のひとつになっていることが判明した。

また、テレビショッピング利用者のライブコマース利用が1.7%から4.3%と相対的にアップしている。これは利用者の年齢層が上がったことによるものであると考えられるだろう。

このことから、ライブコマースはテレビショッピング利用者とも親和性が高いことは間違いなさそうだ。

◆ライブコマース以外に普段利用するもの

単なる買い物以上の体験がより重要に

ライブコマースの視聴理由については「商品の情報を得たい」が昨年に続きトップに。また、「割引やセール」が39.5%から51.1%に、「知識やスキルを得たい」が13.2%から23.3%と大幅増加した。

ライブコマースならではのお得体験・便利体験、商品知識を得られる知識体験など、単なる買い物以上の体験がより重要になっていると考えられるだろう。

◆ライブコマースの視聴理由

本調査によって、ライブコマースは年齢問わず幅広い層に定着していることが判明した。定着化が進む=ライブコマースがどんなものであるかの理解度が進むということでもあり、商品を購入する顧客から求められるものは変容していくだろう。

今後の事業者には仕入れ、発送でのコストコントロールや配送の迅速化、そして配信時間や配信者の多様化、コマーサー教育などが一層求められる。そして、ノウハウを積み重ね、顧客の期待に応え続ける姿勢も重要になる。本調査内容はライブコマースのさらなる発展のために重要な役割を担うだろう。


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