STORESネットショップが本人認証サービス「3Dセキュア2.0」に対応開始 クレカ不正利用対策を強化
STORES株式会社(以下:STORES)が運営するSTORESネットショップは2024年11月13日、クレジットカード決済時の本人認証サービス「3Dセキュア2.0(EMV3-Dセキュア)」に対応開始したことを公表した。
より安心したネットショップ利用が可能に
「3Dセキュア2.0」はインターネット上で買い物をする際、クレジットカード番号等の情報の盗用による不正利用を防ぎ、安全にクレジットカード決済を行うためにカードブランドが推奨する本人認証の仕組みである。
購入者のクレジットカード番号等の入力に加えて、各カード会社がカード会員のデバイス情報等を用いて不正利用のリスク判断を行い、必要に応じて購入者に「事前に登録したパスワード」もしくは「ワンタイムパスワード」を要求することで本人認証を行う。
今回、STORESネットショップが同サービスに対応したことで、事業者と購入者はより安心したネットショップ利用が可能となる。
◆「3Dセキュア2.0」対応サービス詳細
▷対象サービス:STORESネットショップ
▷対象:STORESネットショップを利用する事業者
▷その他:11月中旬より順次対応
※画像元:クレジットカード決済時の本人認証サービス「3Dセキュア2.0」に対応開始(STORES株式会社)
EMV3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)の義務化に対応
近年、クレジットカードの不正利用の件数が急増しており、2023年の不正利用被害額は約541億円(※1)にのぼっているとSTORESは指摘。
また、経済産業省が公表した「クレジットカード・セキュリティガイドライン【4.0版】(※2)」において、2025年3月末までにEMV3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)対応の義務化が発表されている。
こうした状況を背景に、STORESネットショップは「3Dセキュア2.0」に対応。クレジットカードの不正利用や売上損失(チャージバック)の発生リスクを軽減し、より安心してネットショップを利用できる環境を整えた。
EC市場の健全な発展には、クレジットカードの不正利用といったリスク削減も重要だろう。本取り組みは安心・安全な購買環境の実現に大きく貢献することになりそうだ。
※1:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」(2024年9月)より
※2:経済産業省「クレジットカード・セキュリティガイドライン【4.0版】が改訂されました」(2023年3月15日)