オンライン接客を可能にするスタッフDXツール「STAFF START」が米国市場進出決定
株式会社バニッシュ・スタンダード(以下:バニッシュ・スタンダード)は2025年1月10日、国内外3075ブランドで導入されるスタッフDXサービス「STAFF START」の米国市場進出を決定。2025年1月12日〜14日の3日間、アメリカニューヨークで開催される、世界最大級の小売展示会「NRF 2025: Retail's Big Show」に出展した。
スタッフの力で売り方そのものを変える
バニッシュ・スタンダードは2025年1月12日〜14日の3日間「NRF 2025: Retail's Big Show」において、現場で働くスタッフのEX(※1)向上を提案した。
アメリカの小売企業においては店舗スタッフによる接客という概念自体が希薄な傾向が強く、公式サイトやECに店舗スタッフが立つことは当たり前ではないという。さらに、接客が希薄なために、サービス業のスタッフと違いチップの制度もなく、最低賃金での雇用も珍しくない。
そのため、アメリカにおいても給与や働き方の格差により小売企業の人手不足は深刻化しており、店舗のスタッフの体験価値向上やエンゲージメント向上、給与アップは喫緊の課題であるとバニッシュ・スタンダードは指摘する。
そこで、店舗スタッフを中心に置き、スタッフの力で売り方そのものを変える「Empower Staff, Transform Retail」を提案すると同時に、STAFF STARTの米国進出と初お披露目の場として、世界の小売市場で重要かつ注目度の高い同展示会への出展を決定した。
※1:従業員体験を意味するEmployee Experienceの略。
評価と報酬の文化をつくる
STAFF STARTは、店舗スタッフによる自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするスタッフDXツールである。
2016年9月にサービス提供開始以来、EX向上のために店舗スタッフの活躍の場を広げ、評価と報酬の文化をつくってきた。
現在では国内外3075ブランドに導入され、スタッフアカウント数は26.9万を突破。STAFF START経由での年間流通額は2091億円となり、自社ECサイト・SNS上でのオンライン接客は、店舗スタッフの新しい活躍の場として日本国内において浸透しつつある。
2021年には海外対応として多言語対応を開始。すでに利用が開始している台湾では多くの企業が高い効果を実感しているという。
※画像元:STAFF START、米国市場進出決定 世界最大級の小売展示会「NRF 2025」に出展(株式会社バニッシュ・スタンダード)
全世界での利用を見据えた準備を進める
バニッシュ・スタンダード代表である小野里寧晃氏は、今回のアメリカ進出について以下のようにコメントしている。
「2022年にアメリカのLAとNYに1週間滞在し、様々な店舗でスタッフに話しかけ、生の声を聞きました。彼らは最低賃金かつチップがもらえない制度の中でも、『このブランドが好きだから働いている』と話していました。2022年からさらに物価や賃料など上がる今、彼らの、そしてゆくゆくは世界中の『好きを、諦めなくていい世の中を』作りたいと思っています」
今回のアメリカ進出に伴い、STAFF STARTではドルやユーロなどの小数点のある通貨にも対応も開始するなど、全世界での利用を見据えた準備を進めている。現場で働く世界中のスタッフのEX向上につながる展開として、今後も注目していきたい。