au PAY マーケット、不正対策強化のための5つの取り組み
auコマース&ライフ株式会社は2025年1月31日、同社が2024年度において推進している不正対策強化のための5つの取り組みを紹介した。
クレジットカード決済の不正利用を未然に防止
今回紹介された5つの取り組みの一つとして、「クレジットカードによる不正利用の未然防止」が取り上げられた。
昨今、ECにおけるクレジットカードの不正利用の被害が増加傾向にあり、顧客が安心して買い物するため、不正利用防止に対する早急な対応が求められている。
auコマース&ライフでは顧客と店舗の双方を不正利用から保護することを目的に、2023年10月には全店舗で3Dセキュア2.0の導入を完了。EMV 3-Dセキュアによる本人認証サービスを導入することで、クレジットカード決済の不正利用を未然に防止している。
さらに、AI機械学習による不正注文の24時間自動検知に加えて、専門の不正対策担当が365日目視で審査を実施。怪しい取り引きが検知された場合には、店舗へアラート連絡を行うなど、不正利用の未然防止に取り組んでいる。
こうした取り組みによって、同社では「不正利用としてクレジットカード会社から店舗へチャージバックされる可能性の高い取り引きを年間約99%削減している」ことを示した。
スローガンは「共に創る不正ゼロの安心と信頼のプラットフォーム」
その他、今回紹介された取り組みには以下の通りとなる。
◆不正注文・不正レビュー対策:レビュー投稿に対して独自の基準を設け常時モニタリング。やらせレビュー投稿などの不適切なレビュー投稿の検知、表示抑制を強化。
◆店舗審査の強化:特定商取引法に則った販売者情報の実在確認のため各種公的書類の提出必須化に加え、過去の販売実態や商品倉庫・商品に関するエビデンスの提出まで踏み込んで確認を実施。
◆製品安全対策:関係省庁からの情報提供を受けた場合、迅速に店舗へ情報フィードバックおよび必要な対応を進める体制を構築。
◆偽造品・模倣品対策の強化:権利者や権利者団体との連携を強化し、偽造品・模倣品を迅速に検知し、取締りおよび排除を行う。
ECサイトでの買い物において、クレジットカードの不正利用や偽造品・模倣品の蔓延など、トラブルが多発しているとauコマース&ライフは指摘。実際、国内ECサイトのクレジットカード不正利用被害額は2023年に過去最多の540.9億円(※1)となっている。
au PAY マーケットでは、引き続き不正対策強化の取り組みを業界団体・関係省庁等との連携のもと推進し、ユーザーと出店事業者の双方が、安心して利用できるサイトを目指すとした。市場健全化へ向け、オープンで継続的な取り組みを望みたい。
※1 出典:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」より