プッシュ通知をきっかけに行動した経験がある人は約9割 アイリッジ調査

ECのミカタ編集部

Z世代の6割が受け取りたい、小売アプリからのお知らせとは?最新・業界別アプリのプッシュ通知調査

株式会社アイリッジ(以下:アイリッジ)は、スマートフォンを利用しアプリからのお知らせ(プッシュ通知)を受け取っている男女を対象に「業界別・アプリのプッシュ通知に関する調査」を実施。小売アプリに関する調査結果をまとめた中から、本記事では一部を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査名:アプリおよびプッシュ通知の利用動向
◆対象:15歳~69歳の男女
◆調査期間:2024年8月7日~8月20日
◆調査方法:インターネットリサーチ
◆サンプル数:4121名

◆調査名:業界別のプッシュ通知利用動向
◆対象:上記「アプリおよびプッシュ通知の利用動向」にて、特定のアプリでプッシュ通知を受信していると回答した人(※1)
◆調査期間:2024年8月21日~8月30日
◆調査方法:インターネットリサーチ
◆サンプル数:399名

◆出典:【2024年版】プッシュ通知の利用実態調査(業種別)(株式会社アイリッジ)
※1:金融系、ポイント系、小売系3業種(スーパーマーケット/百貨店・商業施設/ドラッグストア)の計5業種が対象

約9割がプッシュ通知をきっかけに行動

スーパーマーケット/百貨店・商業施設/ドラッグストアからなる小売3業種では、プッシュ通知をきっかけに何らかの行動をとった経験を持つ人は約9割(87%)にのぼった。

スーパーマーケット、ドラッグストア、百貨店・商業施設の順に多く、来店頻度との相関があることがうかがえる。いずれの年代でも行動をとった経験者の割合は8割~9割超と高かったことから、アイリッジではプッシュ通知の有効性が裏付けられたとした。

Z世代は「コト消費」を行う傾向

過去1年以内に百貨店・商業施設アプリからのプッシュ通知をきっかけに行った行動内容では、全体では「ポイントをためた」が最多となり、以降に「ポイントを利用した」が続いている。

館内飲食店の利用、店舗への来店、ECでの商品購入にまで至った割合は若年層ほど高く、Z世代(本調査では15~29歳)の半数がプッシュ通知からグルメや新規ブランド体験などの「コト消費」を行っていることが判明したという。

受け取りたいプッシュ通知の1位は「クーポン」

小売アプリから受け取りたいプッシュ通知1位は、全年代・小売3業種の全てで「クーポン」となった。

30代以上は2位も「ポイントキャンペーン」が強くなった一方、Z世代にあたる10〜20代は2位以下も僅差に。Z世代では時間や期間、商品限定の情報が上位に入ったほか、「ポイント失効日」が概ね6割と、1位のクーポンと同程度の回答を集める結果となった。

本調査を受けて、アイリッジでは小売アプリのプッシュ通知について「安易にお得さばかりを訴求するのでなく、データを活用してその方の興味関心に合った内容を配信していくことで、お互いに満足度の高い、良い関係を築くチャンスがあると考えられる」とコメント。

小売業界全体で会員証やポイントカード、クーポンなどのアプリ化が進む中、事業者としては、OMOの観点を含めてプッシュ通知の内容について改めて検討しておきたい。


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