ECを運営する物販企業の約4割が商品撮影業務を外部に依頼 アートユニオン調査
株式会社アートユニオン(以下:アートユニオン)が運営する「AIR STUDIO」は、物販企業でECサイト運営に携わる人を対象にした「ECサイト運営における撮影業務の実態に関する調査」を実施し、その結果を公表した。本記事では一部の内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査期間:2025年1月29日~1月31日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:物販企業に勤務し、ECサイト運営に携わる20代~50代の男女
◆調査人数:331名
◆モニター提供元:RCリサーチデータ
◆出典:ECサイト運営における撮影業務の実態に関する調査(株式会社アートユニオン)
4割以上が撮影業務を外部に依頼
「現在、商品画像や着用画像などの撮影業務はどのように対応しているか」と質問したところ、「全て社内で対応している」が58.6%、「一部を外部に依頼している」が32.3%、「全て外部に依頼している」が9.1%という結果に。この結果から、ECサイトを運営する物販企業の4割以上が、撮影業務を外部に依頼していることが判明した。
一方、撮影業務を「全て社内で対応している」と回答した人にその理由を尋ねたところ、1位は「費用を抑えたい」で54.6%、次いで「社内の方が迅速に対応できる(34.0%)「特に理由はない(18.6%)」が続いた。
「高品質な素材が手に入ること」がメリット
撮影業務の「一部を外部に依頼している」と回答した人に「外部に依頼している撮影業務の具体的な内容」を質問したところ、トップ3の回答は以下の通りとなった。
◆1位:商品画像の撮影(71.0%)
◆2位:商品画像の編集(51.4%)
◆3位:モデルを使った撮影(38.3%)
◆3位:動画制作(38.3%)
また、撮影業務の「一部、または全てを外部に依頼している」と回答した人に「撮影業務を外部に依頼することで得られたメリット」を尋ねたところ、「高品質な素材が手に入ること」が44.5%と最も多い回答となった。
外部活用、素材のクオリティーとリソースがポイント
本調査によって、ECサイトを運営する物販企業の4割以上が、商品撮影業務を外部に依頼しており、その理由は「外部に依頼した方が高品質な画像が得られるため」「社内に撮影スキルを持つ人材がいないため」が多いことも明らかとなった。
アートユニオンでは「商品画像やプロモーション用素材の制作においては、専門スキルや時間が求められるため、企業内のリソースだけで対応することが難しい状況が増えている」と指摘。こうした状況の中で撮影業務のアウトソーシングが注目を集めていると分析している。
EC売上に直結する重要要素である商品画像に関する実態調査として参考にしてほしい。