shizaiが4.2億円を資金調達 ソフトウェア事業も本格ローンチ
梱包・包装資材を提供するプラットフォーム「shizai」を運営する株式会社shizaiは2025年2月25日、シリーズB 1st closeで4.2億円の資金調達を完了したことを発表。これにより、累計調達金額は10.4億円となった。
包装資材トランザクション事業と発注調達ソフトウェアの複数事業体制へ
shizai社は今回の資金調達により、GLPグループの支援するMonoful Venture Partnersと、日本郵政キャピタルと資本提携。合わせて包装資材トランザクション事業と発注調達ソフトウェアの複数事業体制に移行することも発表された。
shizai社はこれまで、包装資材流通事業(トランザクション)とソフトウェア事業(SaaS)の両事業それぞれの価値提供度合い、両事業の組み合わせによるレバレッジを検証しており、一定の価値検証が完了したため、このタイミングでソフトウェア事業の本格ローンチを決定。より多くの顧客に価値提供する体制へと移行することとした。
その同社が提供する「shizai pro」は、「包装資材のみならず、仕入れアイテムすべてを統合管理しWMSなど周辺ソフトウェアとコラボレーションすることのできるPurchase Orderソフトウェア」。同社は本ソフトウェアのローンチについて「(shizai社全体として)アライアンスパートナーとも連携し、在庫管理/保管/配送などサプライチェーン全体に介在できる状態を作りつつあります。さまざまな角度でEC/小売事業者様のお力になれればと思います」とコメントしている。
※画像参照:シリーズB 1st closeで4.2億円を資金調達(株式会社shizai)
本資金により「lube」の開発投資加速などを進める方針
「shizai pro」のローンチに加えて、以下2点のリリースも公表されている。
◆アライアンスパートナーの拡張
先行ラウンドでは特に物流・ロジスティクス領域との親和性が高いことが判明。全国の3PL事業主、物流不動産事業主、配送事業主と連携し、エンドユーザーに価値提供する機会が急増したことを受け、今回Monoful Venture Partners、日本郵政キャピタルを新たな株主として迎えてさらなるハイグロースを実現していく。
◆Recruit Event
今回の資金調達を経て、プロダクト開発部門・ビジネス開発部門(アライアンス等)、オペレーション部門(sales等)を中心とした採用ポジションをオープン。
同社はすでに2nd closeも控えており、今回調達した資金をもとに既存の包装資材事業のさらなるグロース、内製ソフトウェア「lube」の開発投資を加速させる方針だ。“EC/小売のサプライチェーンをTechの力で理想形に組み替える”をミッションとして掲げるshizaiの今後に注目したい。