越境ECのアニメカテゴリシェアは前年度より4%増加 BEENOS調査

ECのミカタ編集部

BEENOSが「越境EC×アニメ ヒットランキング2024」を発表

BEENOS株式会社(以下、BEENOS)は2025年3月12日、「BEENOS 越境EC×アニメ ヒットランキング2024」を発表した。本記事では一部の内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆対象作品:日本アニメに関するオンラインデータベース(※1)を参照し、掲載されている「TV放送」作品を対象として調査
◆対象データ:2024年1月1日~12月31日における海外向け購入支援サービス「Buyee」の購入件数をもとに集計
◆出典:「越境EC×アニメ ヒットランキング2024」を発表(BEENOS株式会社)
※1:日本のアニメ総合データベース「アニメ大全」

アニメ関連カテゴリの購入件数は4%増加

2024年のBuyeeにおけるアニメ関連カテゴリの購入件数は29%となり、2023年の25%から4ポイント増加している。中でも東南アジアや中南米での購入が増加しており、アニメ需要の高まりが可視化される結果となった。

2024年1月から12月に日本でTV放送されたアニメ作品(再放送を除く)の関連商品で、最も海外ユーザーから購入されたタイトルは「ONE PIECE」となった。

また、特に東アジア圏において「ちいかわ」が大きく成長し2位にランクインしている。

映画上映に反応して流通が伸長

動画配信サービスの普及による越境ECの流通動向への影響を調査。海外でも日本のアニメ映画作品の上映機会が増加していることから、今年は「映画」に注目し、アニメ関連商品の動向を探ったところ、映画の上映も越境ECでの流通伸長の契機となっていることが明らかとなった。

以下のグラフでは、国内上映に反応して海外ファンの関心が高まり、さらに海外上映に伴い流通が伸長する傾向が見て取れる。

BEENOSは本調査について「アニメ産業における海外市場は2023年に日本国内の市場を超すほどに拡大を続けています。これに伴いアニメのグッズに対する需要も高まっていますが、国・地域によって流通の差が大きい状況です」とコメントした。

同社は今後も、越境ECを通じてアニメをはじめとする日本の優れたコンテンツ文化と海外ファンを繋ぐことで、日本のコンテンツの成長に貢献する方針を示している。日本を代表する文化の一つとして成長したアニメ作品に派生して展開される様々な商品の流通は、今後の市場成長の上でも重要な要素のひとつとなるだろう。


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