「Qoo10 K-Beauty Conference」開催 eBay JapanがK-Beauty企業を企業価値1000億円20社、100億円100社に育成

ECのミカタ編集部

ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japan合同会社(以下、eBay Japan)は2025年3月14日、韓国内のビューティー関連企業を集めた「Qoo10 K-Beauty Conference」を開催。日本における「Qoo10」のビューティープラットフォームとしての成長要因と、eBay Japanの2025年度の新たな経営方針として「K-Beauty企業を企業価値1000億円20社、100億円100社に育成」することを目指すと発表した。

K-Beauty企業を、企業価値1000億円20社、100億円100社に育成

近年、韓国コスメと言われるK-Beautyが日本でも人気を集めており、Qoo10は、日本のEC市場におけるK-Beautyの売上トップシェアを占めている。eBay Japanでは、K-Beautyにはブランド企業、ODM/OEM、運営パートナー、セールスマーケティングチャンネルという強固なネットワークがあり、このサプライチェーンの仕組みが成長要因となっているとした。

こうした状況を背景に、eBay Japanは2025年度の新たな経営方針として、「K-Beauty企業を、企業価値1000億円20社、100億円100社に育成」を目指すことを発表した。

eBay Japanは韓国のビューティー関連の販売主からみた日本市場の魅力について、「日本が世界第3位のビューティー市場であること、K-POPなどの韓国文化への理解が深く、ここ数年で親しみを抱いている層が拡大したこと、日本の消費者が求める品質とサービスへの期待を満たすことができていること、地理的にも韓国と日本は近く、例えば配送の時間的金銭的問題も他国に比べ低い、ということが考えられる」と分析している。

2025年3月の「メガ割」総取引額は490億円を達成

2025年3月に実施した「メガ割」では、総取引額490億円を達成し、昨年比25%増加、1日目の訪問者数は600万人、期間中の購入者数350万人で販売商品アイテム数は45万個、初日のLiveショッピング販売件数は7.3万件で流通額は4.2億円となった。

eBay Japanでは現在、会員数2500万人を超えている「Qoo10」への参入背景として、以下の3つのメリットを挙げて紹介している。

◆Z世代をはじめとする若年層が好むECが「Qoo10」である
◆韓国と日本の両方での営業支援とマーケティング力があること
◆韓国ブランドへの理解があること


Qoo10では、ファッション専用のサービス「MOVE by Qoo10」、日用品をまとめて購入できるサービス「Qmart」、新商品を無料で提供し21万件以上のレビューを公開する「サンプルマーケット サン Q」、eBayの世界初となる東京渋谷のLiveショッピング専用のLIVE SUDIOから配信する「Live ショッピング」の4つの新サービスを推進する方針だ。

セラー(販売者)の多くは、Qoo10を日本進出の登竜門の位置づけとしてスタートし、その後、各社それぞれに規模拡大を図り、成長を遂げているという。EC市場において存在感を増し続ける「Qoo10」の動向に引き続き注目していきたい。


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