Caccoとペイジェントが提携 EC事業者への不正利用対策強化を支援

ECのミカタ編集部

Cacco、ペイジェントと提携しEC決済の不正対策を強化

かっこ株式会社(以下、Cacco)は2025年3月31日、決済サービスを提供する株式会社ペイジェント(以下、ペイジェント)と提携。不正ログインやクレジットカード不正利用、クレジットマスター対策を拡充し、EC事業者の不正対策強化を支援する。

不正利用対策の強化を支援

Caccoは不正アクセス検知サービス「O-MOTION」や、不正注文検知サービス「O-PLUX」「不正チェッカー」などを通して、不正利用被害の防止を推進している。

一方、ペイジェントが提供する「ペイジェント決済代行サービス」は、クレジットカード決済をはじめとした豊富な決済手段を一括導入できる決済サービスであり、インターネットショッピングやデジタルコンテンツ、役務や会費収納など、様々な個人向けサービスの決済に加え、企業間取引の料金決済に対応している。

今回の連携により、ペイジェントが提供する不正検知サービスのラインナップに、Caccoが提供する「O-MOTION」「O-PLUX」「不正チェッカー」が新たに加わる(※1)。これによって、より多くのEC事業者に対し、不正利用対策の強化を支援し、安全で信頼性の高い決済環境の提供に貢献するとした。

※1:「O-MOTION」「O-PLUX」「不正チェッカー」の導入にはCaccoとの契約が別途必要

安全で信頼性の高いEC決済環境の実現に貢献

近年クレジットカード不正利用被害額は増加しており、その手口の多くは「クレジットカード番号盗用」による不正利用となっている(※2)。

さらに、2025年3月に改訂された、改正割賦販売法に基づくクレジットカード・セキュリティガイドライン(※3)では、ECサイトでの決済前・決済時・決済後の各段階に応じた不正利用対策を講じる「線の考え方」に基づき、不正利用の流れをふまえた対策がEC加盟店に求められることとなった。

同ガイドラインでは、カード決済時における「EMV 3-Dセキュア(カード決済時に本人認証を行うサービス)」の導入義務化に加え、カード決済前の「適切な不正ログイン対策(Webサイトへのログイン時の本人認証等の対策)」の実施が追加指針対策として求められている状況だ。

Caccoでは、今回の連携を通じて「より多くのEC事業者の不正利用対策強化を支援し、安全で信頼性の高いEC決済環境の実現に貢献してまいります」としており、ペイジェントも同様の内容を発表している。

EC事業者にとって、不正利用対策は継続的なアップデート・強化が求められる大きな課題だ。両社の連携が導入事業者にとって心強い支援につながることを期待したい。

※2:クレジットカード不正利用被害の発生状況(一般社団法人日本クレジット協会)2025年3月
※3:「『クレジットカード・セキュリティガイドライン』が改訂されました」(経済産業省)2025年3月