2024年のキャッシュレス決済全体の約5回に1回が「PayPay」に

ECのミカタ編集部

2024年の「PayPay」の決済回数が74.6億回を超え、キャッシュレス決済全体の約5回に1回が「PayPay」に

PayPay株式会社は2025年3月31日、2024年の「PayPay」の決済回数が74.6億回を突破し、キャッシュレス決済全体の388億回(※1)の中で「PayPay」の利用が約5回に1回となったと公表した。

2024年の「PayPay」決済回数は年間74.6億回に

PayPayは2018年10月にPayPayアプリの提供を開始し、スマホユーザーの約3分の2(※2)の6800万人超(※3)が利用し、2024年の決済回数は年間74.6億回に達した。

2024年中は、オンラインサービスを含め加盟店を継続的に拡大。寄付やお賽銭など、さらに幅広い場所で「PayPay」が利用できるようになった。また、1回の買い物で100万円までの決済ができるようになり、旅行や飛行機の予約、百貨店などで高額な支払いにも使われるようになった。

PayPayでは「少額から高額決済まで利用できる環境を作ることで、決済回数はもちろん決済金額の増加も期待される」としている。

「決済」アプリから「スーパーアプリ」への進化目指す

経済産業省が公表した日本のキャッシュレス比率の目標は、2025年までに40%、将来的には80%を目指す中で、2023年に39.3%、2024年に42.8%(※4)と、2025年の目標を1年前倒しで達成した。

決済金額におけるキャッシュレス比率の内訳は、1回の決済金額が大きいクレジットカードが大部分を占めているが、2024年の決済回数においては、クレジットカードの203億回に対して、コード決済が115億回と、クレジットカードの半分を超えてきているという。

同社は今後について、「『PayPay』を『決済』アプリから、ユーザーの生活をもっと豊かで便利にする『スーパーアプリ』へと進化させて、『いつでも、どこでもPayPayで』という世界観を醸成していきます」としている。この勢いに乗り、さらに利用シーンを拡大していくのか。今後もPayPayの動向を追っていきたい。

※1:一般社団法人日本クレジット協会公表資料「月次調査:クレジットカード動態調査」よりクレジットカードの決済回数、日本銀行公表資料「決済動向(2025年1月)」よりデビットカードと電子マネーの決済回数、一般社団法人キャッシュレス推進協議会公表資料(コード決済利用動向調査 2025年3月14日公表)よりコード決済回数を合計。PayPay調べ。表示桁以下、四捨五入
※2:総務省統計局「人口推計-2023年(令和5年)10月報-」および総務省「令和5年通信利用動向調査」の「1.情報通信機器の保有状況」を基に、PayPayにて算出
※3: PayPayのアカウント登録済のユーザー数(2025年3月時点)
※4:経済産業省が2025年3月31日に公表した「2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました」より引用