スマホユーザーが途中で離脱することの多いサイト、「EC」は2位 TeN、MMD研究所調査
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は2025年6月4日、LP表示速度改善ツール「LandingHub」を提供する株式会社TeN(以下、TeN)と共同で実施した「消費者のWEBサイトの表示に関する調査」の結果を公表した。
調査概要
◆調査期間:2025年5月14日~5月16日
◆有効回答
▷予備調査:1万人(人口構成比に合わせて回収)
▷本調査:512人
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象
▷予備調査:20歳~69歳の男女
▷本調査:WEBサイト離脱経験者
◆出典:消費者のWEBサイトの表示に関する調査(MMD研究所)
約3割が「ECサイト」の読み込みに「遅さ」を実感
本調査で、スマートフォンでWEBサイトを見ている際の読み込みについて尋ねたところ、「読み込みが遅いと感じたことがある」と回答した人が43.0%を占めた。
続いて、スマートフォンで「読み込みが遅いと感じたことがある」WEBサイトのジャンルを聞いたところ、「ニュース・メディアサイト」が30.2%と最も多く、次いで「ECサイト(Amazonや楽天などの総合モール型)」が27.3%、「動画配信サービス」が17.6%と続いた。
サイト離脱の理由、「ページの表示が遅かったから」が最多
スマートフォンのWEBサイトの読み込みが遅いと感じたことがあると回答した人を対象に、離脱した経験の有無を聞いたところ、「離脱した経験がある」が39.5%、「離脱した経験はない」が60.5%となった。
また、WEBサイト離脱経験者512人を対象に、途中で離脱することの多いWEBサイトのジャンルを複数選択で聞いたところ、「ニュース、メディアサイト」が32.0%と最も多く、「ECサイト(Amazonや楽天などの総合モール型)」が23.6%で2位。次いで「ブログ、まとめサイト」が19.1%が続いた。
同じくWEBサイト離脱経験者を対象に、WEBサイトから途中で離脱する理由を聞いたところ、「ページの表示が遅かったから」が54.9%と最も多く、次いで「通信環境が悪くて表示されなかったから」が40.8%、「広告やポップアップが多くて煩わしかったから」が35.4%となった。
ユーザーは「欲しい情報を探しているとき」に読み込みが遅いと感じている
スマートフォンのWEBサイトの読み込みが遅いと感じたことがあると回答した人を対象に、WEBサイトの読み込みが遅いと感じるシチュエーションを質問したところ(複数回答可)、「欲しい情報を探しているとき」が46.4%と最も多くなった。
次いで「スキマ時間など、時間が限られているとき」が34.5%、「商品やサービスを比較、検討しているとき」が26.5%と続く。
本調査では、4割以上がスマートフォンのWEBサイトの読み込みの遅さを経験しており、その中の約4割がサイトの離脱を経験していることが明らかとなった。さらに、離脱経験者がよく離脱するWEBサイトのジャンル上位に「ECサイト」が入っていることは、多くの事業者にとって無視できない結果だろう。
本調査結果を踏まえ、自社サイトの表示速度やユーザー体験について、改めて見直す機会としてほしい。