モールハックが「TikTok Shop」で食品特化戦略を開始 食品EC市場を「再成長フェーズ」に押し上げると見解を発表

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ECのミカタ編集部

松屋フーズ×Gastroduce Japan、TikTokShopで食品特化戦略を開始。食品EC新時代へ――TikTokShopを活用した売上最大化戦略とは

株式会社松屋フーズとGastroduceJapan株式会社の合弁会社である株式会社モールハック(以下、モールハック)は、「TikTokShop」の日本国内での本格展開を見据えて、食品EC市場における構造的なパラダイムシフトに関する見解を公表。また、GastroduceJapanはモールハックを通じて、「TikTok Shop」に最適化された食品EC支援もスタートさせている。

モールハックによる食品ECのパラダイムシフトについての見解

モールハックは、EC運営で年商50億円超の実績を持つ松屋フーズと、食品ECに特化した総合支援企業であるGastroduce Japanの2社によるリソース連携によって設立された合弁会社。

モールハックは「TikTok Shop」の国内本格展開によって、食品EC業界に以下のような転換が起きようとしていることを指摘する。

◆若年層へのリーチが飛躍的に拡大
TikTokのZ世代・ミレニアル世代を中心とした膨大なユーザー基盤により、今まで到達できなかった新たな食品購入層に直接アプローチ可能に。

◆飲食店・パティスリーのEC参入が爆発的に増加
出店コストは固定費0円、手数料7%(カード決済込)であることから、これまで“参入障壁”に悩んでいた飲食店や個人店、高級パティスリーでも、EC展開が現実的に。

◆“話題で売れる”時代の本格到来
クリエイターの投稿から、商品ページへの導線が“ワンタップ完結”。「自分で宣伝しなくても売れる」構造によって、販路の概念自体が刷新される。

◆食品ECに特化した“共感消費”の販路が確立
ギフト・お取り寄せ・手作り食品などの魅力がダイレクトに伝わるため、楽天やAmazonを凌駕する販路となる可能性を秘める。

◆単品集中で“数千万売れる”世界が見える
商品の多さではなく、「1商品×1動画×1クリエイター」の勝負で売上が跳ねる設計であるため、小規模でもやり方次第で“バズって売れる”土壌が整う。

食品業界限定の支援プランを提供

モールハックは「TikTok Shop」の成功について、アカウント運用ではなく、以下のような仕組み化と外部連携が鍵となると分析する。

◆アフィリエイター(外部クリエイター)の選定・囲い込み
◆TikTok広告のテンプレート化・運用自動化
◆成果報酬型のテスト展開で、最小コストで最大成果を追求


モールハックのリリースによれば、「TikTok Shop」ではギフト・菓子・調味料などの常温食品ジャンルから展開が開始。年内には冷凍食品の取り扱いも予定されており、惣菜・精肉・海鮮・デザートなどの本格展開が期待されているという。

こうした状況を背景に、同社は「TikTok Shop」参入を検討する食品関連事業者向けに、初期サポートキャンペーンとして以下の支援プランを提供する。

モールハックは、「TikTok内では“投げ銭”文化が一般化しており、リアルタイムの食品販売が若年層のスタンダードになる可能性は高く、今から備えることが競争優位につながります」と述べる。

本サービスの展開および、「TikTok Shop」における食品販売の動向に注目したい。