「食べチョク」新米の予約数が前年比455倍に 予約特設サイトを開設

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ECのミカタ編集部

新米の予約数が前年比455倍に。令和の米騒動をうけ、食べチョクで新米を事前に確保する消費者ニーズが高まる。

株式会社ビビッドガーデンは、高まる新米予約注文のニーズに応えるために、令和7年(2025年)産新米の予約特設サイトを開設した。

新米の予約注文数は前年同月比で455倍に増加

「⾷べチョク」は、消費者が⽣産者から直接⾷材や花きを購⼊できる産直通販サイト。今回、新米の予約注文ニーズの高まりを受けて新米予約特設サイトを開設。特設サイトではコシヒカリなどの「もっちり」した米や、あきたこまちなどの「さっぱり」した米、注目品種など、品種ごとの特徴で選ぶこともできる。

ビビッドガーデンによると、「食べチョク」における2025年1月から2025年6月までの新米の予約注文数は前年同月比で455倍に増加しているという。この背景について同社は「一時的に小売店頭からお米が姿を消すなど、不安定な供給状況が続いたことから、早めに次の新米を安定して確保したいという方が急増していることが要因だと考えられる」と考察している。

これまで米の予約販売を行う生産者は少なかったが、こうした変化により、2025年6月時点で新米の予約販売を行う生産者の数は、前年同月比で3倍に増加している状況だ。

4割の生産者が直販の割合を増やす意向

ビビットガーデンが2025年5月に米生産者の実態調査を行ったところ、4割の生産者が今年の新米の販路として直販の割合を増やす意向であることが判明した(※1)。

また、新たに「食べチョク」に登録申請を行っている米生産者数について、2025年4~6月の数が前年同月比で2倍以上に増加しているという。

この結果について、同社は「直販で米を購入する消費者が増えたことや、市場価格が激しく変動したことで、自身で価格を決めてより安定した利益を確保できる直販を選んでいると考えられる」とコメントした。

画像元:株式会社ビビッドガーデン

新米を早めに確保したいという消費者ニーズは今後も高まると考えられる。「食べチョク」の予約特設サイト開設も、こうした需要の高まりと、米生産者の販路の変化が表れたものと言えそうだ。

※1:調査対象:食べチョクに登録している全国の米の生産者、調査期間:2025年5月23日~5月26日、調査方法:インターネットによる任意回答、回答人数:121人