9割以上がベトナム市場への新規参入増加を予測 Shopee調査

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ECのミカタ編集部

越境ECの展開方法として、3人に1人が「海外プラットフォーム出店」と回答、前年調査より7.9ポイント増加!

ショッピージャパン株式会社(以下、ショッピージャパン)は、ベトナム市場での越境EC事業を実施している、または今後検討している経営者・役員を対象とした「【2025年版】ベトナムでの越境ECに関する定点調査」を実施し、その結果を発表した。

調査概要

◆調査名称:【2025年版】ベトナムでの越境ECに関する定点調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2025年6月11日〜6月12日
◆有効回答:越境ECを実施しており、ベトナム市場での越境EC事業を実施している、または今後検討している経営者・役員109名
◆出典:shopee(ショッピージャパン株式会社)

日本製品に対する信頼度が高いベトナム市場

今回の調査において、「あなたが、ベトナムでの越境ECを検討している/した理由を教えてください(複数回答)」と質問したところ、上位から「日本製品に対する信頼度が高いから」が60.6%、「EC利用率が高いから」が47.7%、「持続的な経済成長が見込めるから」が46.8%となった。

「越境ECを展開する/した際に、どのような方法を考えています/いましたか(複数回答)」という質問に対しては、「日本から現地向け自社ECサイトを展開する」が61.5%、「海外対応国内プラットフォームに出店する」が53.2%、「海外プラットフォームに出店する」が33.9%といった回答が並んだ。

「生活雑貨」「衣料品」が人気カテゴリ

また、「あなたは、ベトナムでどのような商品を中心に売りたいと考えていますか(複数回答)」と質問したところ、以下のような回答に。

◆生活雑貨:43.1%
◆衣料品:37.6%
◆趣味用品:33.9%
◆食品(生鮮品を除く):33.0%
◆ソフトウェア:32.1%


続いて、「ベトナム市場での越境EC事業において、売上向上のために特に重視している/したい要素は何ですか(複数回答)」と質問したところ、「現地トレンドに合わせた商品選定・開発」が56.0%、「物流・配送の速度と品質の向上」が51.4%、「商品ラインナップの拡充」が50.5%という回答が並んだ。

9割以上がベトナム市場への参入増加と予測

「今後、ベトナム市場への新規参入は多くなると思いますか」という質問に対しては、「非常にそう思う」が46.8%、「ややそう思う」が48.6%と9割以上が「多くなる」と予測。2024年の調査結果を5.9ポイント上回る結果となった。

ショッピージャパンによれば、経済成長とEC市場の拡大が著しいベトナムは、越境ECの新たな進出先として注目を集めており、日本製品に対する高い信頼感を背景に、多くの企業がベトナム市場への参入を検討している。

一方で、物流インフラの整備状況や言語対応といった実務面のハードルも存在し、海外ECプラットフォームの活用や、現地事情に精通した支援サービスへのニーズが高まりつつある状況だ。

同社は本調査結果を踏まえ、「現地支援を適切に活用することで、これらの課題を解決しながら、より円滑かつ効果的なベトナム市場への参入が実現できるでしょう」とコメントしている。今後の施策やベトナム市場への参入を検討する事業者にとって、本調査結果は有益な示唆となるだろう。