約9割が「ポイント有無で購買判断」 グリーエックス調査
グリーエックス株式会社(以下、グリーエックス)は、2025年8月7日「スマートフォンとおでかけ利用に関する調査」の結果を公表した。本記事ではEC事業者へ向け、関連する調査内容をお伝えする。
調査概要
◆調査対象:日本全国に在住のスマートフォンを所有する10代~50代の男女
◆回答者数:2025年調査:1,030名
◆調査方法:インターネットによるアンケート
◆調査時期:2025年3月28日〜3月31日
◆標本構成:男性:515名、女性:515名(10代から50代まで各103人、10代は15歳以上)
◆出典:スマートフォンメディア&おでかけ 定点調査2025(グリーエックス株式会社)
大多数のユーザーが何かしらのポイントを保有
貯めているポイントに関する質問では「貯めているポイントはない」と回答したユーザーは5.4%にとどまり、大多数のユーザーが何らかのポイントを保有していることが明らかになった。サービス別では「PayPayポイント」が57.4%、「楽天ポイント」が52.1%と、半数を超えている。
「PayPayポイント」は特に若年層で高く、10代男性で62.1%、同年代女性では73.8%が貯めていると回答。同年代における「楽天ポイント」は男性14.6%、女性17.5%にとどまり、「PayPayポイント」と大きな差が見られる。
「楽天ポイント」は30代女性では76.7%が貯めていると回答しており、年代・性別セグメントでもっとも高い値を示した。さらに、40代以上の男性、50代以上の女性でも60%を超えており、年齢が高い層に広く支持されている。
約9割が「ポイントの有無が購入判断に影響する」と回答
買い物をする際に「ポイントが貯まるかどうかはどの程度、購入するかどうかの判断に影響しますか」という質問に対し、「とても影響する」「少し影響する」と回答したユーザーの割合は87.9%にのぼった。ポイントが購買行動に与える影響の大きさが、改めて明らかになった。
この影響を年代・性別に見ると、30代女性では94.0%が「影響する」と回答。ポイントが買い物に与える影響が、特に大きい層であるといえるだろう。
ポイントの利用方法は「貯めたサービス内で、買い物の支払いに使用する」が76.1%と最多に。ポイントを“貯めて使う”という循環が、同一のサービス内で完結しているユーザーが多いことがうかがえる。
交換先は「PayPayポイント」が最多
貯めたポイントの交換先としては「PayPayポイント」が51.5%ともっとも高く、次いで「楽天ポイント」が32.1%、「dポイント」が30.6%と続いている。
2025年から「ポイ活」の項目が追加された本調査。今回「貯めているポイントはない」と回答したユーザーは5.4%にとどまり、大多数のユーザーが何らかのポイントを貯めていることが明らかになった。サービス別では「PayPay」の利用率がもっとも高く、特に若年層において他のサービスとの差が顕著に確認された。
ポイント制度が購買行動に大きな影響を与えていることが、今や当たり前の時代となっている。本調査の結果は、各事業者のマーケティング戦略にも活用できそうだ。