約5割がおせちを購入し、購入場所はネットショップが主流 千趣会調査

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ECのミカタ編集部

【おせちに関する調査レポート】2025年は約8割がおせちを食べたと回答、約5割がおせちを購入し、購入場所はネットショップが主流に

株式会社千趣会(以下、千趣会)の通販事業ベルメゾンは2025年8月21日、「おせち」に対する消費実態を把握するために実施したアンケート調査結果を公表した。

調査概要

◆調査タイトル:「おせちに関するアンケート」
◆調査期間:2025年5月26日~6月2日
◆有効回答数:1236名(ベルメゾン会員)
◆調査方法:インターネット調査
◆エリア:全国
◆出典:おせちに関する調査レポート(株式会社千趣会)

半数以上がおせちを購入

2025年度の調査では77%が「おせちを食べた」と回答し、そのうち51.7%が購入したおせちを食べていたことが分かった。

購入先としては「ネットショップ」が45.1%と最多を占め、現在ではおせちの購入先としてネット通販が主流となっていることがうかがえる。

「おせちを購入した理由」は「年末年始は忙しくて準備する時間がないから」「気に入ったおせちがあったから」「購入した方がコストパフォーマンスがいいから」という回答が多く、お重に詰められた完成品としてのおせちを購入する傾向が見て取れる。

さらに、おせち購入時に重要視するのは「料理内容」「美味しいかどうか」「価格」が上位に挙がった。

価格帯は「1万円以上〜2万円未満」がトップ

実際に購入したおせちの価格帯は「1万円以上〜2万円未満」が48.8%だった。おせちの理想の価格帯としては「1万円以上〜2万円未満」と回答した人が50.4%と全体の約半数を占めた。

市販のおせちは1万円未満の手頃な商品から、3〜5万円以上の高級おせちまで幅広く展開されている。とはいえ、単に高級志向というわけではなく、コストと満足感のバランスを重視して選ぶ傾向が見受けられる。

また、キャラクターおせちを購入した人は7.7%を占めた。購入者からは「子どもが喜ぶから」「子どもが好きなキャラクターだから」に加え、「自分が好きなキャラクターだから」という意見も上がり、実際には大人もキャラクターおせちを楽しんでいる実態が明らかになった。

3割以上が冷凍おせちを購入

おせち購入者の34.7%が冷凍おせちを購入した経験があり、満足度では76.7%が「満足した」と回答。

理由としては「手軽で便利だった」「美味しかった」が上位に挙げられている。

本調査結果について千趣会の開発担当者であり、グランドジェネレーションビジネスユニットの呉理絵氏は以下のようにコメントしている。

「ネットショップでは、冷凍おせちが主力商品であり、ベルメゾンのキャラクターおせちもすべて冷凍タイプです。(中略)冷蔵と違い、日持ちさせるために濃い味付けをする必要がないので、素材の味を活かした上品な味わいを実現しています」

従来、おせちは家庭で作るのが一般的であったが、ライフスタイルの変化からネットショップなどで購入するおせちの需要が年々高まっている。本調査内容を、年末商戦に向けた施策の参考にしたい。