【体験取材】越境ECの課題まるごと解決!「越境ECフェスティバル2015」レポート
中小機構主催!越境EC「まるごと」フェスティバル2015
大手企業の海外進出ニュースを耳にする機会が増えてきた昨今、国内以外の消費者需要は軽視できない存在となってきている。しかし、「越境EC」という言葉もジャンルとして定着し始めている背景もあるとはいえ、実際に着手するには二の足三の足を踏んでしまうEC事業者も数多くいるのではないだろうか。
経済産業省の中小企業庁という部署にある独立行政法人、中小企業基盤整備機構(以下、中小機構)という機関では、国の政策の元、中小企業や小規模事業者向けの支援を行っている。以前弊誌でもお伝えしたEC特化イベント「ECフェス2015」も記憶に新しい中、今度は越境ECに特化したイベント「越境ECフェスティバル2015」がベルサール新宿グランドで開催された。
※参考記事
ECフェス2015~かゆい所に手が届くソリューションとの出会い~
http://ecnomikata.com/article/detail.php?id=4641
今回のイベントは、「海外向けECビジネスで成功するノウハウが学べる大イベント」と題され、越境ECを視野に入れている中小企業に向け、課題認識と解決のソリューション提供を目的とした内容となっていた。
海外向けWEBサイト構築、モール、WEBマーケティングをはじめ、翻訳や受注管理、物流、決済など、海外向けECビジネスのプロセスにおいてネックになりがちなトピックスに対し、様々な企業のニーズに応えられるよう各分野のプロフェッショナルが合計26社ブース出典。その場で課題相談ができる交流スペースは活気あふれ、多くの人達が行き来していた。
ある支援企業へのインタビューでは、現在越境ECを運営している事業者と検討中の事業者はおおよそ半々くらいのイメージであるとのことで、EC事業者にとって海外進出の裾野が広がってきている印象であった。
また、海外向けECビジネスのノウハウを学べるセミナーの枠も豪華で、全7ホールをふんだんに駆使した27コマのセミナーも賑いをみせていた。
続々開催予定、中小機構主催のEC特化イベント
今回のイベントを主催する中小機構は、全国47都道府県でWEBを活用した販路拡大を目的とする無料セミナーを開催している。昨年度の目標であった、参加者年間1万人という数字は達成しており、総計で1万2~3千人の参加者数を記録できたという。
昨年4月にEC活用促進支援を開始し、好調な滑り出しをみせている。本年度は、地方に特化したイベント、海外展開に向けてのイベントなど、より細やかなニーズに応えるイベントやセミナーを行っていきたいとしている。
今回、「越境ECフェスティバル2015」に参加できなかった方は、来年度の中小機構主催イベントをチェックされてはいかがだろうか。課題解決とともに、次のステージへとステップアップするためのヒントを得ることができるかもしれない。