日用品・生活雑貨アプリ「ニトリ」「無印良品」6割超が利用 アイリッジ調査
株式会社アイリッジは2025年9月18日、「日用品・生活雑貨アプリの利用に関する調査」の結果を発表した。
調査概要
◆調査名:日用品・生活雑貨アプリの利用に関する調査
◆対象:20歳~69歳の男女
※調査期間:①2025年3月25日~3月31日/②2025年3月27日~3月29日
◆調査方法:インターネットリサーチ
◆サンプル数:①2205名/②220名
◆出典:日用品・生活雑貨アプリの利用に関する調査(株式会社アイリッジ)
利用率トップは「ニトリ」「無印良品」
「日用品・生活雑貨アプリ」の利用状況について、回答者の47.2%が日用品・生活雑貨店のアプリを利用していると回答した。
中でも、「ニトリ」「無印良品」のアプリは6割を超える人が利用。消耗品や日用品の購入頻度が高く来店機会が多いことから自然にアプリを使う習慣がつきやすいためと考えられる。
年代別では10〜20代で「無印良品」がシェア約4割を獲得し、次いで「ロフト」が多い。一方30代以上では年齢が上がるほど「ニトリ」や「カインズ」の利用が増え、若年層はブランド志向、年齢が上がると生活密着型へシフトする傾向が明らかになった。
利用率の高いアプリは「使いやすい」
アプリ別の使いやすさでは、利用率TOP3の「無印良品」「ニトリ」「カインズ」の3アプリはいずれも「使いやすい」の回答が最多に。
ブランド自体の魅力や利用頻度だけでなく、アプリのユーザー体験も利用率の高さに貢献している様子が見て取れる。
◆「無印良品」:「とても使いやすい」の割合が高く、ブランドイメージ同様に高品質と評価。
◆「カインズ」:6割近くが「使いやすい」と回答し、幅広い層から安定した評価。
◆「ニトリ」:「どちらともいえない」が他2社より多く、評価が分かれる結果に。
シンプルで直感的に操作できる設計が支持
本調査結果について、アイリッジは次のようにコメントする。
「使いやすさの評価では『検索のしやすさ』『UIのわかりやすさ』『ポイント機能』などが重視されており、シンプルで直感的に操作できる設計が支持されていることもわかりました。さらに、商品検索や在庫確認、クーポン表示などの利用実態からは、アプリが店頭での購買行動をスムーズに補完するチャネルとして機能していることもうかがえ、OMOの実現において重要な役割を担っていることが示されました」
店舗アプリ(生活雑貨)の利用は、年代や性別で異なる傾向を示すことが明らかになっている。今後は、世代ごとに異なる利用動機やニーズを踏まえたUX改善や機能設計を進めることが、アプリを通じた顧客エンゲージメントの向上につながると考えられるだろう。