STAFF START、新機能「なかよしミラー」を提供 CVR2.6倍を記録
株式会社バニッシュ・スタンダードは2025年9月30日より、「STAFF START」において、EC上でスピーディーかつ多数の試着体験を同時に可能にする新機能「なかよしミラー」を正式リリースした。
「楽しさ」をAIによる試着で提供
「STAFF START」は、店舗スタッフによる自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするスタッフDXツールである。商品を実際に手に取れないというECの課題に対し、スタッフによるスタイリングやレビューなどの投稿で接客を再現してきた。
今回リリースされた「なかよしミラー」は単なるバーチャル試着ではなく、買い物のプロセスそのものを“楽しいイベント”に変化させるものである。主な機能は以下の通り。
◆ヘッドチェンジAI
顔だけでなく髪型まで含めて自分に置き換えられるヘッドチェンジを採用。正面だけでなく、多くのAIが苦手とする、横顔や俯いた顔でも自分の顔に変更できる。
◆スタッフのスタイリング投稿の数だけ試着が可能
全国のスタッフが日々投稿する膨大なコーディネートが、すべて顧客の試着室に。試着したいコーディネートを選んだら、AIによる画像生成はバックグラウンドで実行される。
◆「なかよし」と楽しむ試着体験へ
試着した画像はLINE等のSNSでシェア可能。「どっちがいいかな?」といった、店舗での買い物でしか味わえなかったコミュニケーションの楽しさをオンラインで実現させる。
先行導入企業ではCVRが2.6倍向上
先行導入企業では、スタッフコーディネートの閲覧だけを行ったユーザーに比べ、「なかよしミラー」を活用したユーザーのCVRが2.6倍向上した。
「AIヘッドチェンジ」技術により消費者は自身の顔写真1枚、約20秒で髪型ごとスタッフのスタイリングに変身可能。さらにバックグラウンドで同時にいくつも試着ができ、AIの画像生成を待っている間も他の商品を閲覧できるストレスフリーな設計となっている。
今後は店舗・ECの購買データが確認でき、どんな提案をすると購入につながるかを接客支援AIがサポートする「オムニチャネル顧客カルテ」と「なかよしミラー」の連携も予定。
ECで試着をした顧客がリアル店舗で来店した際、スタッフが顔データを元に顧客を認識し、オンラインでの興味を踏まえた”オムニチャネル接客”の実現を目指すとした。
長らくアパレルEC事業者の課題であった「試着ができない」という課題が、AI技術によって解消されつつあり、一定の効果もみられている。今後の展開に注目していきたい。