データ・ワン、味の嗜好に基づく広告配信サービスを提供開始
株式会社データ・ワンは2025年9月29日、伊藤忠商事株式会社および株式会社味香り戦略研究所が提供する、「消費者の味の嗜好に基づくレコメンデーション機能」を活用した新たな広告配信サービス「co-buy® 味覚嗜好ターゲティング」の提供を開始した。
消費者の潜在的なニーズを可視化する
「co-buy® 味覚嗜好ターゲティング」は、サッポロビール株式会社「サッポロ 男梅サワー」の味わいを、味香り戦略研究所の味覚センサー技術を活用して数値化。その味の好みデータを用いて、消費者の潜在的なニーズを可視化する広告サービスだ。
サービス提供フローは以下の通り。
◆Step1:味覚センサーを使用して「サッポロ 男梅サワー」の味わいを数値化
▷塩味・ボディ感が強く、苦味は抑えめであることが判明
◆Step2:「どんな味の好みの人に商品が向いているか」を予測診断
▷22タイプに分類される嗜好性タイプの中で 2群(4タイプ)の消費者を推定
◆Step3:味の好みが近い人の「よく買う商品」を抽出
▷味香り戦略研究所が持つ味覚データに基づくフードペアリング解析技術も活用し商品を抽出
◆Step4:「よく買う商品」に沿った購買者セグメントで広告配信および検証
▷「よく買う商品」と紐づけた訴求広告を配信。通常の広告も配信し効果を比較検証
嗜好性が近い商品は同時併買しやすい
本取組の結果として、以下の内容が公表されている。
「サッポロ 男梅サワー」の味の特徴からセグメントを抽出。
※画像元:味の嗜好に基づく新たな広告配信サービス「co-buy® 味覚嗜好ターゲティング」の提供を開始(株式会社データ・ワン)
上記セグメントへの広告配信を実施することで、コーヒーやカップ麺、スナック菓子購買者から新規ユーザーを獲得。
※画像元:味の嗜好に基づく新たな広告配信サービス「co-buy® 味覚嗜好ターゲティング」の提供を開始(株式会社データ・ワン)
嗜好性訴求のクリエイティブへの高い反応が得られると同時に、嗜好性が近い商品は同時併買しやすいことが判明した。
※通常比=嗜好性訴求クリエイティブと通常クリエイティブの効果比較
※画像元:味の嗜好に基づく新たな広告配信サービス「co-buy® 味覚嗜好ターゲティング」の提供を開始(株式会社データ・ワン)
データ・ワンは今後について、「国内最大・流通横断の購買データを活用した広告配信により、新規顧客の獲得や既存ユーザーの育成などクライアントのニーズにあった効果的なマーケティング活動の支援を強化してまいります」と述べる。
これまでにないアプローチにより、効率的な広告訴求の実現が期待される。今後の動向に注目したい。