Buyee、真贋鑑定オプションの対象カテゴリを拡大
BEENOS株式会社の連結子会社であるtenso株式会社が運営する越境EC購入サポートサービス「Buyee」は2025年10月6日、Buyeeユーザーに提供している真贋(しんがん)鑑定オプションの対象カテゴリ拡大を発表した。
「フェイクバスターズ」が鑑定を実施
これまでの真贋鑑定オプションの対象カテゴリは、ラグジュアリーファッションと小物だった。今回、これらにストリートファッションや小物、スニーカー、トレーディングカードが加わった。
新規カテゴリについては、偽造品が多く流通している約300ブランドを対象とした、累計鑑定数180万件を超えるAI真贋鑑定サービス「フェイクバスターズ」が鑑定を行う。真贋鑑定オプションによって、正規品であると認められた商品には専用タグ・シールを付与する。
◆真贋鑑定オプションの概要
▷対象サイト:JDirectItemsAuction
▷対象カテゴリ:ラグジュアリーファッション・小物、ストリートファッション・小物、スニーカーに加えて、トレーディングカード
▷鑑定:IVA株式会社(フェイクバスターズ)、AACD(日本流通自主管理協会)の会員企業、日本の鑑定専門業者で実施
▷オプション料金:商品購入時に各商品ページで表示
真贋鑑定オプションを選択し、鑑定の結果商品が基準を満たしていない「鑑定基準未満」と判断された場合、注文はキャンセルとなる。注文商品は出品者に返送され、購入金額はユーザーに返金される。
※画像元:越境ECサービスBuyeeが 真贋鑑定オプションの対象カテゴリを拡大(BEENOS株式会社)
対象サービスは順次拡大予定
Buyeeは世界中のユーザーが言語や決済、配送の壁を感じることなく、日本から安心・安全に購入できるようサービスの改善を推進してきた。これまで、対応言語の追加や配送オプションの拡充、手数料改定などを実現している。
海外からオンラインで商品を購入する顧客にとって、購入商品が本物であるかどうかは、重要な関心事のひとつだ。OECD(経済協力開発機構)とEUIPO(欧州連合知的財産庁)が2025年5月に発表した共同報告書によると、2021年時点で偽造品の国際貿易額は4670億米ドルに達したと推定。しかも、その市場は拡大を続けていると指摘されており、模造品の流通は世界的な課題となっている(※1)。
今回の真贋鑑定オプションの対象カテゴリ拡大は、商品の信頼性を保証するだけではなく、商品が手元に届くまでの間に起きる「すり替え」の防止にもつながる。オプション対象サービスは順次、拡大予定。今後の展開に期待が寄せられる。
※1:Global trade in fake goods reached USD 467 billion, posing risks to consumer safety and compromising intellectual property