「makeshop byGMO」と「PayPay」が連携 自社EC上での決済を可能に

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ECのミカタ編集部

「makeshop byGMO」が「PayPay」と国内EC構築SaaSとして初のダイレクト連携を実現【GMOメイクショップ】

GMOメイクショップ株式会社は2025年10月1日、同社が提供するECサイト構築サービス「makeshop byGMO」において、「PayPay」と連携したECサイト向けの新たな決済機能の提供を開始した。

自社ECサイト上で「PayPay」決済可能に

本機能はPayPay株式会社とGMOメイクショップが包括代理店契約を締結し、PayPayが提供する決済システムと連携することで実現した(※1)。これにより「makeshop byGMO」を利用するEC事業者は、自社ECサイトのUI上で「PayPay」決済をシームレスに行うことが可能となる。

GMOメイクショップは新決済機能の特徴について、次の内容を挙げている。

◆開発不要で導入可能
本機能は「makeshop byGMO」の標準決済機能として組み込まれるため、EC事業者はシステム開発の負担なく、申し込みだけで利用可能。

◆月額利用料が永年無償
EC事業者の導入ハードルを最大限に下げるため、本機能は月額利用料を永年無償で提供する。

◆「仮売上」処理に対応
これまでの「makeshop byGMO」における「PayPay」決済は「即時売上」(※2)のみの対応だったが、本機能では新たに「仮売上」(※3)処理に対応した。

快適な購買体験の提供を実現

新決済機能提供の背景について、GMOメイクショップは次のようにコメントする。

「従来の『PayPay』決済は、主に『PayPay』のブラウザやアプリへ遷移して決済を経て購入を完了させる形式が一般的でした。その際に、決済時のECサイト離脱によるカゴ落ちが生じる可能性があり、より効果的な決済方法が求められていました」

このような背景からGMOメイクショップはEC事業者の売上最大化と、購入者への快適な購買体験の提供を実現するため、自社ECサイトのUI上で「PayPay」決済が完了できる本機能の提供を開始。購入者はECサイトから離れることなく、よりスムーズな決済が可能となる。

決済時のカゴ落ち率を大幅に低減

新決済機能導入によるメリットは、主に以下の2点。

◆売上機会の最大化
ユーザーにスムーズな購買体験を提供できるため、決済時のカゴ落ち率低減が期待できる。

◆顧客体験向上によるブランド力強化
ストレスフリーな決済体験は顧客満足度を高め、ECサイトへの信頼感とブランドイメージを向上させる。結果として、リピート購入や顧客ロイヤリティの強化につながり、長期的な事業成長を強力にサポートする。

※画像元:「makeshop byGMO」が「PayPay」と 国内EC構築SaaSとして初のダイレクト連携を実現(GMOメイクショップ株式会社)

GMOメイクショップは今回の連携を皮切りに、顧客により便利で高機能な決済環境を提供し、EC事業者の売上拡大を支援していく方針を示している。

国内EC構築SaaSとしては業界初(※4)となる、「PayPay」とダイレクト連携したECサイト向け新決済機能の動向に注目したい。

※1:Smart Checkout画面のみで旧決済画面には対応していない。また法人の場合のみ利用可能(海外拠点法人の場合は除く)。
※2:受注と同時に与信枠の確保と売上確定までが完了する処理で、購入者に即時請求が行われる。
※3:与信枠のみを確保する処理で、後から実売上処理をすることで初めて購入者に請求が発生。商品の発送など、売上確定のタイミングを後から決めたい場合に利用される。
※4:GMOメイクショップ社調べ(2025年9月時点)