大都がカインズグループへ 唯一無二のビジネスモデル確立を目指す
株式会社カインズ(以下、カインズ)は2025年10月24日、資本提携関係にある株式会社大都(以下、大都)の全株式取得に向け、基本合意書を締結したことを発表した。
両社のサプライヤーネットワークをフル活用
カインズは1989年の設立以来、「商業を通して社会の発展に貢献する」ことを志に、それぞれの地域の皆様のニーズに寄り添いながら事業活動を行っている。
一方、大都は大工道具の卸問屋として創業した1937年以来、「日本の住まいを変えていく」をコンセプトに、工具の販売にとどまらず、DIYマーケットや住宅・インテリア産業を中心に新しいサービスを次々に展開している。
本合意書により、大都をカインズグループに迎え入れて協業体制を敷き、カインズが持つ250以上の店舗網と大都のプロ特化EC、さらに両社のサプライヤーネットワークの活用が実現。プロが道具や材料をストレスなく購入できる、唯一無二のビジネスモデルの確立を目指す。なお、本件は2025年10月24日時点での合意内容をまとめたもの。今後、デューデリジェンスなど必要な手続きを経て、正式な契約締結および株式取得の可否を決定する。
プロ市場における、唯一無二のビジネスモデルを確立
今後、両社間での協議を重ね、最終契約の締結を目指す。
◆今後の流れ
▷基本合意書締結日:2025年10月21日
▷株式譲渡契約締結日:2025年11月下旬(予定)
▷株式譲渡実行日:2025年12月下旬(予定)
カインズが持つ250以上の店舗網と、大都が運営するプロ特化EC「トラノテ」が扱う400万点以上のアイテム、そして両社のサプライヤーネットワークをフル活用。それぞれの強みであるリアルとデジタルを融合させたサービスで職人・プロ人材のニーズに応え、プロ市場における唯一無二のビジネスモデルを確立するとした。
プロの「必要な道具や材料を早く、確実に手に入れたい。」というニーズへの対応を始め、今回の発表は市場のさまざまな課題解決につながるだろう。今後の展開に期待が寄せられる。


