「推し活支出」は増加傾向、物価高でも約9割が「推し活を優先」 Paidy調査
株式会社Paidyは2025年11月4日の「いい推しの日」に合わせて、「みんなの推し活大調査2025」の結果を公表した。
調査概要
◆調査地域:全国
◆対象者条件:推し活をしている男女18〜39歳
◆調査手法:インターネット調査
◆実査期間:2025年9月22日~9月25日
◆サンプル数:4985人(事前調査計)/計600人(本調査)
◆出典:みんなの推し活大調査2025(株式会社Paidy)
物価高でも推し活支出は増加
18〜39歳の全国の男女を対象にした事前調査の全体(n=4985)では43.6%が推し活を日常的に行っており、2023年の39.4%から4ポイント以上増加した。
推し活のジャンルは、J-POPアイドル、アニメ、スポーツ選手・チームが主要で、特にJ-POP(9.3%増)とK-POP(7.5%増)のアイドル推しの割合が増加。全体的に拡大傾向にあることが分かった。

1カ月平均で推し活ジャンルにどの程度お金を使うのか質問したところ、2023年から全ジャンルで支出が拡大傾向に。1万円以上の回答が10%程度から、30%程度に拡大していることが明らかとなった。

約9割が「推し活への出費を諦めた経験」なし
物価高が進む中でも87.3%の人が「推し活を諦めた経験(チケット高騰/遠征費用増大など)はない」と回答している。

一方、推し活にお金を使っていると回答した人(n=549)を対象に、推し活でお金を使うときの悩みを聞くと、「月によって出費がかさむときがあること(30.6%)」が最多に。続いて「つい使いすぎてしまうこと(30.1%)」「使えるお金が少ないこと(28.6%)」などが挙げられた。

中古品やリセール、分割払いを活用する傾向
推し活にお金を使っている人(n=549)を対象に、推し活のお金の使い方における工夫の有無を質問。85.2%が「工夫している」と回答した。
具体的な工夫内容について、上位の項目は2023年と比較しても変化はないものの、割合の増加がみられた。「手放すときのことを考えて、売りやすいものを選んで買うようにしている」が7.5%から14.4%に、「なるべくフリマアプリなどで中古品を買うようにしている」が11.6%から16.4%に、「分割手数料無料の分割払いなどを活用し、支出の調整をおこなっている」が5.6%から14.6%に増加。中古品やリセール、分割払いを活用する傾向が強まっている。

本調査では、推し活にかける平均支出が増加しており、物価高の影響を受けながらも、87.3%が「推し活を諦めた経験はない」ことが明らかとなった。また、フリマアプリを有効活用するなど、購買行動を工夫しながら楽しんでいる様子がうかがえた。
「推し活」に関する商品を扱っている、これから扱いたい事業者はぜひ、本調査結果を参考にしたい。


