ネットショッピングの決済、7割がクレジットカードを使用 ステップ・アラウンド調査

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ECのミカタ編集部

ネットショッピングでの支払い方法の調査レポート|クレジットカードなどオンライン決済の利用動向【OREND(オレンド)独自レポート】

ステップ・アラウンド株式会社は2025年11月7日、ネットショッピングでの支払い方法の調査レポートを公表した。

調査概要

◆調査名:ネットショッピングでの支払い方法についてのアンケート
◆調査対象:20~69歳の男女を対象。10歳区切りで全国の人口構成(2024年10月1日現在、総務省「人口推計」)に基づき、計1000名を比例配分して抽出。
◆調査地域:全国
◆有効回答数:933人
◆調査方法:インターネット調査(アンケートモニターを対象に実施)
◆調査:QiQUMO
◆調査期間:2025年10月
◆情報出典元:OREND(オレンド)
◆出典:ネットショッピングでの支払い方法の調査レポート|クレジットカードなどオンライン決済の利用動向【OREND(オレンド)独自レポート】

ネットショッピングでの決済方法は「クレジットカードが主流」

ネットショッピング全体で最も多く利用されているのは、クレジットカード・デビットカードであり、全体の約7割を占めた

次いで利用が多いのはID決済(PayPay、楽天ペイ、Amazon Payなど)で、全体の1割程度を占める。スマートフォンの普及に伴い、アプリを通じた決済手段として広がっている様子がうかがえる。

また、コンビニ払い(約8%)やキャリア決済(約5%)なども一定数の利用があり、手軽さや現金感覚の支払いを重視する層に支持されている。

ネットショッピングで1カ月に使う金額別では、支出が多い層ほどクレジットカード決済が多い傾向がはっきりとみられた。特に「3万円〜10万円未満」の層ではクレジットカード利用が8割近くを占めている。高額な買い物ほど、決済への信頼性やポイント還元を重視する人が多いと推測される。

一方「3000円〜9999円」の少額利用層では、ID決済やコンビニ払いの利用がやや多く見られた。

利用頻度に応じた決済手段の提供が重要

また、ネットショッピングの利用頻度が高い層ほどクレジットカード決済が定着している。週1回以上利用する層では約8割がクレジットカードを使用し、決済の効率性を重視する様子がうかがえる。

対照的に、ほとんど利用しない層ではクレジットカードは約5割にとどまり、コンビニ払いや代金引換など現金系決済が多く使われている。

本調査結果について、ステップ・アラウンドは次のようにコメントしている。

「高額・高頻度の利用者ほどクレジットカード依存度が高い一方、少額利用者やたまにしか使わない人は多様な決済手段を使い分けています。EC事業者にとっては、既存顧客へのクレジットカード決済の使いやすさ向上と、新規・たまにしか使わない顧客向けの多様な決済手段の提供が、それぞれ重要となるでしょう」

今後も複数の決済手段が共存しながら、利便性と安心感の両立を求める方向で進化していくと考えられる。決済方法の設定や改善の検討に、本調査結果を参考にしたい。