GMOメイクショップがジェイグラブの全株式を取得 越境EC支援体制を強化
GMOメイクショップ株式会社は2025年11月17日、越境ECプラットフォーム「j-Grab Mall(ジェイグラブモール)」を提供しているジェイグラブ株式会社の全株式を取得する、株式譲渡契約を締結した。
ECプラットフォームとしての進化を加速させる
今回の株式譲渡契約はGMOメイクショップにとって単なる事業拡大にとどまらず、ECプラットフォームとしての進化を加速させる重要な戦略的ステップと位置づけられている。
同社は主に、以下を軸にサービスの展開を予定している。
◆越境出品機能の強化とグローバル販路の拡大
「makeshop byGMO」の商品情報を「j-Grab Mall」へ連携できるサービスを提供することで、越境ECにおける出品のハードルを下げる。これにより、国内EC事業者のグローバル販路拡大を支援し、海外市場での新たな収益源の創出に貢献する。
◆越境ECコンサルティングの強化と事業成長の支援
ジェイグラブが長年培ってきた海外ECモールへの出店・運営サポート、マーケティング戦略、法規制対応などの越境ECコンサルティングサービスのノウハウをGMOメイクショップでも展開。越境ECのコンサルティングを通じて、EC事業者は海外市場における競争力を高め、持続的な成長を実現することが可能になる。
なお、株式譲渡契約の締結に伴い、ジェイグラブは2026年1月1日(予定)付でGMOメイクショップの連結企業となり、2026年1月5日(予定)付で社名を「GMOグローバルEC株式会社」に変更する。
効果的な海外販売ソリューションを提供
越境ECには言語対応、決済、物流、海外モールへの出店手続き、マーケティング、法規制対応など多岐にわたる専門知識とリソースが必要となる。そのため、こうした課題が多くのEC事業者にとって海外展開の障壁となっていた。
GMOメイクショップはジェイグラブについて「越境ECプラットフォーム『j-Grab Mall』の運営や海外ECモール出店・運営サポートなどのコンサルティング業務を通じて、これらの課題を解決し、日本企業の海外進出を支援しています。特に、『j-Grab Mall』は、海外の主要ECモールとの連携や、海外物流代行といった機能を提供しており、手軽に越境ECを開始できる点が強みです」と説明している。
株式譲渡契約により、ジェイグラブが持つ越境ECの専門知識やグローバルネットワークと「makeshop byGMO」のEC構築のノウハウが融合。国内のEC事業者に、効果的な海外販売ソリューションを提供することが可能になる。
国内のEC市場の持続的成長、海外進出を後押し
本件について、両社代表は次のようにコメントしている。
◆GMOメイクショップ株式会社 代表取締役社長CEO 向畑憲良氏
「ジェイグラブという新たな仲間をむかえることで、我々のエコシステムを進化させ、国内のEC市場の持続的成長とともに、日本ブランドの海外進出を一層後押ししてまいります。未来志向の企業連携を通じて、グローバル市場を見据えて最前線で挑戦し続けるすべてのEC事業者のパートナーであり続けることをお約束します」
◆ジェイグラブ株式会社 代表取締役 山田彰彦氏
「日本では少子高齢化と人口減少という構造的な課題が待ったなしの状況にあります。国内市場の縮小が進む中、日本の素晴らしい商品をいかにして海外へ広げていくかが、今まさに問われています。今回、国内最大級のSaaS型ECプラットフォーム『makeshop byGMO』を運営するGMOメイクショップ様にグループインし、日本全国の事業者様の商品を、世界の主要ECモールやリアル店舗へ届けていく仕組みを本格的に構築してまいります」
越境EC市場をさらなる成長へ導く取り組みとして、今後の動向に注目したい。


