23%が芸能人が薦めているように偽る“偽ホリデーセール詐欺”に遭遇 マカフィー調査

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ECのミカタ編集部

マカフィー、「2025年ホリデーショッピング詐欺に関する調査」を発表

マカフィー株式会社が「2025年ホリデーショッピング詐欺に関する調査」の結果を発表。この調査は日本を含む世界7カ国の18歳以上を対象に行われ、日本における主な結果として「72%が今年のホリデーシーズンにオンラインで買い物をする予定がある」ことなどが明らかになった。

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調査概要

◆調査期間:2025年8月
◆調査対象:アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、日本、インドの18歳以上
◆調査人数:8600人
◆調査内容:ホリデーシーズンのショッピング習慣と詐欺への影響に関する調査
◆出典:マカフィー株式会社

オンライン購入を検討する際のポイントは「信頼」

本調査の結果、72%が今年のホリデーシーズンにオンラインで買い物をする予定であると回答。利用する予定のサイトはAmazonが58%で最も多く、次いで楽天(30%)、Yahoo!ショッピング(29%)と続いた。

オンラインショッピングを利用する理由としては「送料無料・迅速な配送(44%)」「割引率がよい(41%)」「店舗より簡単・早い(40%)」が挙げられた。

また、購入を決定する際に多く挙げられたポイントは「信頼できるブランドからのメール(49%)」「信頼できる情報源の記事(38%)」であり、「送料無料や特別配送特典(35%)」「値下げ通知(25%)」を上回る結果となったことから、マカフィーでは「信頼」がオンラインでの購入を検討する重要なポイントであることが判明したと考察している。

「芸能人が薦めているように装った偽ホリデーセール詐欺」の危険性

同調査では57%が「昨年よりAI詐欺への懸念が増加」と回答しており、ホリデーシーズンにおけるAIが生成した詐欺への懸念の高まりが見て取れる。

さらに約4人に1人(23%)が「芸能人が薦めているように装った偽ホリデーセール詐欺」に遭遇しており、遭遇した人のうち、19%が金銭を失い、さらに37%は「知人が被害に遭った」と回答。金銭の被害にあった人の平均損失額は13万円だったという。

こうした状況を受けて、マカフィーはホリデーシーズンの買い物において以下内容を推奨している。

・情報源に直接アクセスする
・クリックする前に一呼吸置く
・ソフトウェアを最新に保つ
・ショッピング中は公共Wi-Fiを避ける
・ギフトカードでの支払いは絶対にしない
・暗号資産での支払い要求に注意する
・総合的なオンライン保護に投資する

ホリデーシーズンは詐欺師が活発化するタイミング

マカフィー株式会社 代表取締役社長である栗山憲子氏は、本調査を受けて次のようにコメントしている。

「この時期は詐欺師たちにとっても活動が活発化するタイミングでもあります。楽しいひとときを守るためには、慎重な行動が欠かせません。信頼できるウェブサイトでのみ購入すること、ギフトカードや暗号資産といった通常とは異なる支払い方法には注意を払うことなど、個人でできる対策があります」

ホリデーシーズンは流通量が増える一方、詐欺リスクも高まる時期となる。EC事業者としても、消費者の不安を払拭するための情報発信やサイト設計がいっそう重要になるだろう。