ペイパル、eBayからの分社化!NASDAQ へ再上場
7月20日 - PayPal Holdings, Inc.はeBay Inc.からの分社手続が完了し、NASDAQへの再上場
2014年度の収益は80.3億ドル、取引金額2350億ドル、取引件数は40億
分社化することで、より交渉がしやすくなるというメリットはある
イーベイ、ペイパルの分社化が完了
カリフォルニア州、サンノゼ、2015年7月20日 - PayPal Holdings, Inc. (ペイパルホールディングズ・インク、以下ペイパル)はeBay Inc.(以下「eBay」)からの分社手続が完了した。これにより、ペイパルは、独立した公開会社としてNASDAQへの再上場した。この件に関して、ペイパル・プライベートリミテッド東京支社、ジャパン・カントリー・マネージャーのエレナ・ワイズ氏が記者会見を開いた。 ペイパルとは、簡単、手軽にできる世界標準の決済サービス。
「ペイパルは1998年の設立以来、デジタル決済のイノベーションに努めてきた。ユーザー側からすれば、ペイパルはデジタルウォレットとして利用され、おかげで、ネットでもリアルでも安心して便利な支払いが可能となった。一方で中小企業や起業家からすればシンプルで低コストな決済サービスとしてビジネスに取り入れやすいというメリットがある。2014年度の実績は収益は80.3億2014年度の実績は収益は80.3億ドル、取引金額2350億ドル、取引件数は40億にも上る」と説明した。
ペイパルの価値に気付く機会に
また「日本にはそもそもイーベイというプラットフォームがないので、この分社化についてアメリカでいわれているほどのインパクトはないでしょう。そうは言っても、これまではイーベイと一緒だった為、ペイパルとの交渉がしづらかったという側面もなくはなく、分社化することで、より交渉がしやすくなるというメリットはある」と話した。
ペイパル東京支店のディレクターマーチャントサービス 曽根 崇氏も「分社化を契機に、ペイパルという会社にスポットライトが当たり、ペイパルの価値を多くの人に気づいてもらえる機会になればと思っています。増加傾向にあるモバイルにおいての対応も、ペイパルのノウハウは生き、これからの時代を担う存在となるでしょう」と話した。
ペイパルは2002年にeBayが15億ドルで買収するまで、銘柄コード「PYPL」でNASDAQに上場されていた。分社化に際する諸条件に従い、7月8日の取引終了時点におけるeBayの普通株式所有者(common stock holder)は、7月17日にeBayの普通株一株につき、ペイパルの普通株一株が付与される。なお、ペイパルの単元未満株は発行されない。
なお7月6日より、ペイパルの普通株は、NASDAQにおいてティッカーシンボル「PYPLV」で発行日前取引 (“When-Issued” trading) されており、当該株の購入者は、ペイパル株を取得する権利を得られる。発行日前取引されているペイパル普通株の取引は、7月17日の株式市場取引終了をもって終了する。本日より、NASDAQにおけるティッカーシンボル「PYPL」でのペイパル普通株の通常取引が開始する。
ペイパルのさらなる躍進を予感させる転機となりそうだ。ペイパルの明日は晴れ晴れとしている。