ビックカメラ、ECで中国進出!日本製品を安全に提供

ECのミカタ編集部

日本館への出店で多くの消費者にアプローチ!

 国美電器(GOME Electrical Appliances Holding Ltd.  以下「国美電器」)は、中国で人気の日本製品を中国市場に安定供給することを目的として、同社のECサイト「国美海外購」内に日本製品を専門に取り扱う越境EC、「国美海外購日本館(以下、日本館)」を12月12日に開設する。

また、株式会社ビックカメラ(以下「ビックカメラ」)は日本館の開設に合わせて出店し、中国のEC市場に進出することを発表した。国美電器および国美日本株式会社(以下「国美日本社」)の協力な出店・運営サポートにより、中国国内の巨大な日本製品需要を獲得していくという。

日本館は世界的に品質の高い日本の商品全般を取り揃え、中国の消費者に提供する。中国全土の消費者は、越境ECのスキームを使い、日用品から食品および地方特産品にいたるまで幅広い商品を直接購入することが可能となる。この仕組みは、アジア最大の市場である中国の需要を取り組む意味では、日本の企業にとって大きなチャンスとなる。

昨今の訪日中国人の日本製品大量購入(爆買い)に見られるように、中国において、日本製品は絶大な人気を誇っている。その日本製品を豊富に、かつ安価に供給することができるビックカメラが取り組む海外への一手はまさにこれである。国美電器は中国最大手であり、両社の強みを相乗的かつ相互補完的に活かすことで、巨大な中国市場に本物の日本製品を安定的に供給することができる。両社の企業価値を高めるために様々な取り組みが見込めることから、今回の「国美海外購日本館」への出店に至ったという。

ビックカメラは日本館へ出店することにより、中国で最大規模の家電量販店というスケールメリットを活かし、日本国内よりはるかに多くのユーザーにアプローチすることが可能となる。それにより、日本国内のビックカメラ実店舗のアピールにも繫がる。

また、中国国内における信頼性の高い国美電器のオンラインサポートチームの顧客対応によって、満足度の高い顧客サポートを受けることができることも、日本館への出店目的の一つだという。一方で、中国のユーザーは税関を合法かつ適切な方法で通過した商品を購入することが可能となる。

今後の両社の取り組みとして、ビックカメラの日本館および日本国内店舗で購入した商品を、中国全土に1,800店舗を展開する国美電器のサービス拠点において、修理・交換ができるサービスや、ビックカメラ及び国美電器がそれぞれ提供する会員ポイントの交換を可能にし、相互の店舗およびECサイトでポイントを利用できる仕組みなどの実施を検討していくという。

「爆買い」というキーワードは流行語大賞となるなど、近年中国人の爆買いが非常に話題となっている。もちろん、日本に旅行に来た際に購入する旅行者が多いが、帰国後にリピーターとなることも多い。日本製品の類似品が横行している中国では、買い物に不安を抱く人もいるだろう。しかし、日本の製品が安全なルートで購入できるとなれば、中国国内においても非常に重宝されるに違いない。


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