ECサイト上位300社を大調査!見えてきた成長の壁(Spelldate調べ)

ECのミカタ編集部

日本のECサイトの二大問題

 Webサイトの品質調査・改善サービスを提供している株式会社Spelldata(以下、Spelldate)は、2016年1月4日から1月22日の期間、日本の売上上位300社(※)のECサイトの内、自社サイトを持つ285社のWebサイトの品質の調査を行い、その結果を発表した。(※「月刊ネット販売」2015年10月号(宏文出版株式会社)の「第15回ネット販売白書」に基づく)

 日本のIT品質管理は、先進諸国に比べ大きく遅れていると言われているそうだ。今回の調査で明らかになった日本のECサイトの問題点は、大きく分けると2つ。日本のECサイトは「重い」ということと、「エラーが多い」ということだ。これにより、ユーザーが快適にサイトを閲覧することができず、売上の低迷につながっている可能性もある。

問題はなぜ起こっているのか?

 「重い」の原因は、主に2つ。1つは、接続ホスト数が多いこと。一般的に、ECサイトを運営するために絶対に必要なのは2ホストだが、様々なサービスを追加することでホスト数も増えていく。たとえば、Twitter・Facebook・Google+などのソーシャルメディアのボタン、Googleアナリティクス・SiteCatalyst・Piwikなどのアクセス解析ツール、広告、各種効果測定ツールなど。現在のWebサイトの遅延要因の8割近くが、これらのツールによって引き起こされているという。

 さらに、CSS、JavaScript、画像、動画などを多用することによっても、サイトは重くなる。これらは質の高い情報を提供するために必要なものだが、文字で記述すべき情報を見た目重視で画像化したり、1つのページに複数の主題の情報が記述することにより、必要以上に情報量を増やしてしまう。ツールにしろ、画像や動画にしろ、使わなければ良いというものではない。しかし、使えば良いというものでもないのだ。重要なのは、適材適所を適量に。その見極めは簡単ではないが、まずは自社のサイトに無駄使いがないか、見直してみることをおすすめする。
 
 一方、「エラーが多い」とは、サイト上の文書を記述するためのHTML文法のエラーのこと。このエラー数は、コーディング品質として重要な指標であり、開発の担当エンジニアの、コーディングの実力を示す指標でもある。今回の調査で、エラーが0だったサイトは286サイト中1サイトのみだった。この点に関しては専門的にはなるが、見直せるところはやはり見直すべきだろう。

成長の壁は?ECサイトの1分あたりの売上

 今回の調査では参考として、元資料である「第15回ネット販売白書」の年間売上額のデータを365日÷24時間÷60分で計算して、一分あたりの売上額も出されている(平均値13858.63、標準偏差21994、標本数285)。この結果を見ると、多くのECサイトは、1分あたりの売上が10,000円を超えられない状況にあることが分かる。しかもその半数以上が、1分あたりの売上が4,000円以下。つまり、ECサイトの運営において、第一の壁は、1分あたりの売上が4,000円を超えられるかどうか、第二の壁は、1分あたりの売上が10,000円を超えられるかどうかにあるようだと、結論づけられている。

 ECサイトの運営において、年商や月商は参考にされるが、1分あたりの売上というのは意識する機会が少ないのではないだろうか。だがこの数値は、リアルタイムな売上の動きとして感じやすいはずだ。特にスタートアップから中小規模の事業者にとっては、非常に参考になることだと思う。ぜひ、この貴重なデータを活用してみてほしい。

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